「おかえりモネ」美波に祈り そして気づいた新次 浅野忠信再びの名演にネット涙「朝から映画を見た気分」

[ 2021年10月19日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第112話。亮(永瀬廉)に美波への思いを打ち明ける新次(浅野忠信)(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第112話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」などやテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第112話は2020年1月5日、お金の相談があると、新次(浅野忠信)が永浦家を訪れる。そして、新次は亮(永瀬廉)の船の購入資金の足しになればと、耕治(内野聖陽)に“ある提案”。それは、最愛の妻・美波(坂井真紀)に対する気持ちに深く関わる内容だった。そこへ亮も現れる。百音(清原)、亜哉子(鈴木京香)、未知(蒔田彩珠)が見守る中、新次はその提案を考えた経緯をポツリポツリと話し始める…という展開。

 新次の提案とは、震災で行方不明になった美波の死亡届を提出し、見舞金を亮に渡すというものだった。

 新次は「いい使い道だ。お母さんも喜ぶ」と亮に語るが、耕治は新次に気持ちの整理はついているかと確認。新次は前日1月4日未明、亮の乗る船が難破しかけた時、1人トラックの中にいたことを思い返した。

 「亮、ありがとな。おまえがな、あんなふうになって、オレいろんなこと気づいたんだ。オレな、美波に祈ってたんだよ。亮連れてかねぇでくれって。もうな、あれはもう、ホントに怖くてな。おめぇがあのまま向こうによ、こう…そしたらな、美波も寂しくないとか、いろんなことがこう(頭を)よぎんのよ。怖くて怖くてよ。頼むから、亮返してくれってよ。冗談じゃねぇって。もうな、亮戻してくれって、ひたすら美波に祈ってたんだよ。そしたらな、オレ気づいたんだよ。美波が向こうにいるって、そう思ってるから、美波に祈ってたんだよ。ホント、ごめんな、もう」

 耕治は「ここからは2人で話せ」と促し、部屋を後にした。

 以前、美波の母・フミエ(草村礼子)に再会した時、新次は死亡届を持ってきたフミエの言葉「私も82よ。もう、いつどうなっか分かんない。自分が向こうに行くならね、ちゃんと向こうで美波と会いたいと思って」の“向こう”が受け入れ難かった。「親父と息子って難しいのよ。オレも分かってんのよ。話しなきゃ、お互いって。でも、何言っていいか分かんねぇ」と百音に語っていた新次は、亮とどう向き合うのか。

 第39話(7月8日)の「オレは立ち直らねぇよ。絶対に立ち直らねぇ!」などに続く浅野の名演。SNS上には「朝からまた号泣」「朝から泣かせんといてくれ」「胸が締めつけられる」「美波さんに祈ったのは美波さんが向こうにいると認識したから」「浅野忠信の演技に朝から泣いちゃった」「朝から涙腺崩壊しました。浅野忠信さんの演技良すぎて、何度も泣かされてしまう」「泣けるわ…浅野忠信は凄いって。浅野忠信じゃないもん。あれ、気仙沼にいる及川新次だもん。不器用な元漁師の優しい新次さんだもん。そこに存在して生きてるもん。凄いよ。そりゃ涙も止まらないよ!」「浅野忠信さんが凄すぎて、朝から映画を見た気分で出勤」などの声が相次いだ。

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