キンコン西野“プペル鑑賞会”騒動を回顧 「救われた」芸人たちの言葉とは

[ 2021年10月19日 17:50 ]

「キングコング」の西野亮廣
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 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(41)が17日、音声プラットフォーム「Voicy(ボイシー)」を更新し「映画 えんとつ町のプペル」の再上映への意気込みを語った。

 今月22日~31日、ハロウィーン期間限定上映が決まった作品。西野は、昨年12月の公開時の思いを語り始める。「とにかく準備に準備を重ねること8年。ようやく打席に立てたと思ったら、100年に一度のパンデミックに見舞われて『なんで、よりによって今なんだよ』と思いました。ただ、嘆いたところで何かが前に進むわけじゃないので、考えうる可能性全てにアタックしました」と、振り返る。

 「お客さんの安全が第一なので、まずは舞台挨拶を全て中止にして、それでも国から定められたルールの中で何かできないかなと思って『一緒に映画を観る』という打ち手を選びました。一番最後に客席に入って、お客さんと一緒に映画を観て、一番最初に客席を出る。ここで出来ることと言えば、客席を出るときに、一度だけお客さんの方を振り返って頭を下げることぐらいなんですよ。それでも『一緒に映画を観る』という経験は、コロナ禍のルールの中で許された唯一のLIVE体験で、僕個人的にはとてもとても大切な時間で、結局全国100館近く回りました」と、作品のために東奔西走したという。

 「ですが、あるとき『コロナ禍で集客をするのはどうなんだ?』という声があがり、それをテレビが拾って大炎上して。そうなると、それを受け入れている映画館にも飛び火しかねないので、自主的に辞めました。思うことはたくさんありました。ある番組の司会者は『映画館にお客さんを集めておいて会釈するだけってどうなの?』と疑問を呈していて、『いや、コロナ禍だからだろ。どっちのスタンスなんだよ。ただの個人攻撃じゃないか』とも思いました」と、納得がいかなかったという。
 
 「そんな中でも、コメンテーター席にいた芸人さんたちが『いやいや、西野は定められたルールの中でやっているだけで、ここで西野が批判されるのはお門違い』とキッパリと言ってくれて、本当に救われました。ただ、その時期は国民のストレスが溜まりに溜まっていた時期で『殴っても良さそうなヤツを探して、立ち上げれなくなるまで殴る』みたいな感じで、そこに選ばれた感じがありました。たぶん、その時が悔しさのピークでした」と、本音を漏らした。
 
 「退所していてなんですが、吉本興業には本当に感謝していて、その後もドライブインシアターの企画や、今回の再上映の準備を一緒に進めてくださいました。まわりに目をやると『映画ができました』という報告と、『いつも支えてくださって本当にありがとうございます』という御礼を、まだちゃんと言えてないなと思って。だから、今回の再上映が決まった時には、どうにかこうにかスケジュールを切って、一つでも多くの会場に足を運んで、直接、御報告と御礼をしようと思いました」と、舞台挨拶への意気込みを語った西野。

 「こんな調子で喋ると、再上映の舞台挨拶も熱い話を期待されちゃうかもしれませんが、舞台挨拶は、そんなのじゃなくて、せっかくのハロウィーンなので、仮装してステージに出て、スベってやろうかと思っています。41歳のおっさんが一人で仮装をして、一人にステージに上がる凄まじい勇気を評価してください」と、笑わせた。

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2021年10月19日のニュース