橋下徹氏 菅首相の“功罪”指摘 携帯料金値下げなど評価も…独断の部分で批判「決め方まずかった」

[ 2021年9月7日 17:50 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が7日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、自民党の次期総裁選への出馬を見送り、退陣が決定的となった菅義偉首相(72)の功罪について語った。

 MCのフリーアナウンサー石井亮次(44)から「リーダーとしての菅首相をどう見ていましたか?」を問われると、「パフォーマンスじゃなくて仕事師。仕事をすれば国民は付いてくるという信念をお持ち」と、仕事への姿勢を分析。その上で、「正解が分かっているテーマ、国民がみんな賛成するだろうという課題については、きちんと実行していますよ」と評した。功績として、携帯電話料金の値下げ、福島第一原発の汚染処理水の海洋放出決定、最低賃金の28円値上げなどを挙げた。

 一方で、「問題なのは、賛否両論が激しい問題、国論を二分するようなテーマについて、菅さんの決め方はまずかったと思います」と指摘した。「議論をガチャガチャやって、最後それを引き取って決めるというやり方をしなかった」と、独断で決めた部分で批判を浴びたとし、「官房長官時代の記者会見、あのやり方をそのまま踏襲して、首相の記者とのやりとり(のやり方を採用した)というのは大失敗だったと思う」と問題視した。

 橋下氏が典型的な例として挙げたのが、菅首相と新型コロナウイルス政府分科会の尾身茂会長が横並びで行い、数々の食い違いを起こしてきた記者会見。「尾身さんに対しての意見と違う意見があるのなら、自分が入るのか、尾身さんと全然違う考えを持っている専門家を会議に入れて、議論させないといけない」と指摘し、「いつも自分でポーンと物事を決めちゃって、横の尾身さんから否定されるという。その繰り返しになってしまったのが残念ですね」とも評した。

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2021年9月7日のニュース