大友愛さん 亡き祖父に気づかされたメディアの大切さ 過剰報道から「自分守るための発言していいと思う」

[ 2021年9月7日 09:14 ]

大友愛さん(11年撮影)
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 元バレーボール日本代表の大友愛さん(39)が6日深夜放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月深夜0・15)に出演。スポーツとメディアとの関係について意見を述べた。

 マスコミ不信に加え、パパラッチ、盗撮被害などバレーに集中できない環境に限界を感じ、2006年に1度目の引退を決めた大友さん。しかし、亡くなった祖父の言葉で気づかされたことがあったという。「愛の姿をテレビで見れないのが寂しいと。しかも、それはおじいちゃんが亡くなった後だった。自分の嫌だっていう気持ちだけでバレーを離れてしまったことをすごく後悔しました。おじいちゃんは体が弱かったので、テレビを通して活躍を見てくれていた。活躍している姿を見せられなかったのが心残りだった」と明かした。

 「メディアが取り上げてくれないと、頑張っている姿や大会への思いがファンの方にも届かないと実感して、メディアの大切さを知りました」と気づきを得て、2008年に現役復帰。代表にも復帰し、2012年ロンドン五輪銅メダル獲得に貢献した。

 かつては、報道陣と格闘し「こんなこと言って何になるの?何が聞きたいの?努力してきた時間をあなたは見てないのに、なんでそんなことが言えるの?というふうにしかとらえられなかった。カメラの向こうのファンの方に向けて話すようにしていたら、また違っていたのかもしれない」「注目度が増すほど言葉選びは重要になるし、競技以外の質問はストレスになることもある。選手側の紳士的なマスコミ対応は必要だけど、記者側には心理状況への配慮はあってもいいのかなと思います」とした。

 メディアが競技を知ってもらうきっかけになっている側面もあるだけに「スポーツとメディアは切っても切れない関係」とした上で「根も葉もないプライベート報道、隠し撮り、SNSとか…そういうことから自分を守るための発言はしていっていいのではないかなと。今の時代だからこそ、自分の意見を伝えることもすごく大事だと思う。変に自分を作り上げる必要もない」と訴えた。

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