藤井王位、徳島市で第5局検分 名古屋での叡王戦第4局敗退から一夜明け「熱戦にしたい」

[ 2021年8月23日 20:05 ]

王位戦第5局の対局場検分に臨んだ藤井聡太王位(左)と豊島将之竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=が豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=を挑戦者に迎え撃つ第62期王位戦7番勝負第5局の対局場検分が23日、徳島市の料亭「渭水苑」で行われた。藤井は検分後の会見で「全力を尽くして徳島のファンに楽しんでもらえる熱戦にしたい」と語り、昨年も第5局の予定地だったが4連勝したため7番勝負が終了し、対局がなくなった徳島のファンへ意気込みを示した。

 豊島とは前日、叡王戦第4局を名古屋市で戦い、敗れたばかり。勝てばシリーズを制し19歳1カ月の史上最年少3冠だったが、2勝2敗のタイへ戻った。

 王位戦でも3勝1敗と防衛へ王手をかけ、優位にシリーズを進めるが「ここまで内容的には押されているところがある。スコアは先行しているが修正しないといけないのかなと思う」と慢心はない。一方、豊島は「普段通り、自然体で指せれば」とカド番への意識を排除し、「昨年は徳島で(7番勝負が)なかった。熱戦を期待されている方も多いのかなと思うのでそれに応えたい」と第59、60期に7番勝負に出場した元王位らしい気づかいを見せた。

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2021年8月23日のニュース