高田文夫氏 仁鶴さんの人気ぶりを明かして功績称える「万博より人気があったって」

[ 2021年8月23日 17:52 ]

放送作家の高田文夫氏
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 放送作家、高田文夫氏(73)が23日、ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜前11・30)に出演。17日に84歳で亡くなった上方落語界の重鎮、笑福亭仁鶴(しょうふくてい・にかく、本名岡本武士=おかもと・たけし)さんをしのんだ。

 高田氏は「仁鶴さんがいかに偉大かって言うのを、みんな知らなすぎるんだよな」と一言。「今の吉本って王者になったじゃない。お笑いの。でも仁鶴さんが入るまでは吉本なんて2番手だったんだから」と話した。仁鶴さんは戦後滅びかけていた上方落語の復興に尽力した四天王の1人とされる六代目笑福亭松鶴さんの弟子で、吉本興業に入るとタレントとしても大ブレーク。「売れちゃったんだよな。深夜放送から始まってさ。『ヤングおー!おー!』って」と振り返り、「仁鶴さんのスーパースターぶりに憧れて入ってきたのが(桂)三枝(現文枝)さんだよ」とも語った。

 当時の活躍ぶりについては「仁鶴さんの人気たるや、今の女の子のアイドルより凄いよ。だって70年万博だったろ。大阪で。会場にわーっと人が集まるじゃない。そこの横で公開収録、仁鶴さんがやったんだよ。万博より人気があったって。万博より仁鶴さん見たくて、そっちに集まったんだから、皆」と明かした。仁鶴さんと桂三枝の人気から吉本のブームが始まったとし、「今日のすべての吉本の元と言えば仁鶴さん。前の会長の林正之助さんが当時『仁鶴よりギャラは上げてはいけないよ』って言う、全社の中で一番高いのは常に仁鶴じゃなきゃいけないっていうポリシーだった。本当に大看板なの。そのくらい凄い」とも話した。

 高田氏は仁鶴さんについて「その後途中のどやっちゃったりして、落語の方に戻ったわけよ。声の調子とかもあるから、元の古典落語家に戻って、高座だけを大事にやった」と説明。「この人の功績は凄いよ。仁鶴さんがいなかったら三枝さんは出てこないからね。すべての礎を作ったのが仁鶴さん。なんせ凄い人だと思いましたね」と称えると、「84歳か、しょうがないな。もう皆な」としみじみと話した。

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2021年8月23日のニュース