藤井棋聖 防衛から一夜「初心」で豊島竜王に勝つ、王位&叡王戦12番勝負へ気合

[ 2021年7月5日 05:30 ]

棋聖戦初防衛から一夜明け「初心」と書いた色紙を披露する藤井棋聖(撮影・島崎忠彦)
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 3日に静岡県沼津市で行われた将棋の第92期棋聖戦第3局の勝利で史上最年少タイトル防衛を果たし、同時に初の10代九段となった藤井聡太棋聖(18)=王位との2冠=が一夜明けた4日、同市内で記者会見を行った。

 前夜は7時間の睡眠をとったという藤井は「タイトル戦の重みを感じながらの戦い。その中で結果を出せたのは大きいこと」と、ストレートでの防衛に感慨深げ。記念の色紙には「初心」と揮毫(きごう)し「結果に満足せず、初心に戻って前を向いていきたい」と意図を説明した。

 師匠の杉本昌隆八段(52)からは前夜「おめでとうメール」が届き「師匠以上の活躍をするのが恩返しといわれる。今回、結果を出せたことはいい報告になるのかなと思います」とほほ笑んだ。

 6日には順位戦B級1組4回戦、そして10日には竜王戦決勝トーナメントと重要な戦いが続く。通算1勝7敗と苦手にする豊島将之竜王(31)=叡王含む2冠=相手に王位戦と叡王戦の「12番勝負」も始まっている。「自分にとっていい機会。その中で新たな発見や手応えがあればいいのでは」と心構えを口にした。

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2021年7月5日のニュース