高木ブー ドリフ画集発売10日で増刷、雷様がコロナ退治「“志村の敵”と書いたんだけどね」

[ 2021年7月5日 05:30 ]

画集「高木ブー画集~ドリフターズとともに~」の発売記念トークショーを行った高木ブー。ウクレレライブで楽しませた
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 ザ・ドリフターズの高木ブー(88)が4日、都内で「高木ブー画集 ドリフターズとともに」(ワニ・プラス)の発売記念トークショーを行った。3月に米寿を迎えたことを記念し、30年前から描きためてきたドリフメンバーの絵をまとめた一冊だ。

 絵に登場するのは荒井注さん(享年71)を含むメンバー6人のみ。「8時だョ!全員集合」などで見てきたメンバーの姿を独特なタッチで描いた。後半は「もしドリフがこんなことをやったら」と、頭の中で空想した世界が広がる。「一冊の本にしてみると、どうでもいいような絵も良く見えるんですね」と笑顔。先月21日の発売から10日間で増刷が決まるなど、ファンにも評判だ。

 昨年3月にメンバーの志村けんさん(享年70)が新型コロナウイルスによる肺炎で死去。その直後に描いた絵もある。それが「雷様対コロナ」だ。

 ドリフのコントの代表作の一つである雷様。絵では、リングの上で高木扮する雷様がコロナをやっつける。いかりや長介さんは顔にフェースシールドを着用しており、コロナ禍の今ならではの作品。「ここに“志村の敵”と書いたんだけどね」。その言葉は編集時に外したが、後輩の志村さんへの思いが詰まっている。

 先月26日には、志村さんの故郷・東京都東村山市で銅像がお披露目され、自身も除幕式に出席。「真正面から見てみたら、凄くいい男だったね。あれは得したよ、アイツ」と笑いながら、「上野の西郷さんと同じで、ずっと忘れられないね」と、希代のコント師がいつまでも語り継がれていくことを願った。

 自身は2度のワクチン接種を終え、万全なコロナ対策で久々にファンと対面した。「俺には銅像を建ててくれる人はいないだろうな。上半身だけでもいいから、家の前に作るか」と笑いを誘った。

 トークショーの後は、ウクレレライブでファンを楽しませた高木。最後に来場者1人ずつと写真撮影したが、終盤にテーブルに突っ伏して寝始めてしまう一幕も。来場者は温かい目で見守っていた。

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