「半沢直樹」土下座話題の佃典彦 月9初出演に緊張「ずっと膝が震えていました」「監察医 朝顔」最終回

[ 2021年3月15日 06:00 ]

今月22日に放送される「監察医 朝顔」最終回にゲスト出演し、“月9”ドラマ初主演を果たす佃典彦(C)フジテレビ
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 社会現象を巻き起こした昨年7月期のTBS日曜劇場「半沢直樹」の“後ずさり土下座”で一躍、時の人となった俳優の佃典彦(56)が今月22日に放送されるフジテレビ「監察医 朝顔」(月曜後9・00)最終回にゲスト出演し、“月9”ドラマ初出演を果たすことが分かった。通り魔事件被害者の父親役。月9デビューに「初の月9、初のフジテレビドラマの現場で非常に緊張しました。ずっと膝が震えていました」と初々しい心境。「尊敬している時任三郎さん(主人公・朝顔の父・平役)の代表的なドラマに出演できて、大変うれしく思っております」と感激している。

 女優の上野樹里(34)が2006年10月期の大ヒット作「のだめカンタービレ」以来、13年ぶりに月9に挑んだヒューマンドラマ(19年7月期)の続編。第2シーズンは昨年10月期から始まり、33年の歴史を誇る同局の看板枠・月9史上初の2クール連続放送。06年から「週刊漫画サンデー」に連載されていた同名の人気医療漫画(原作・香川まさひと、漫画・木村直巳)を大胆にアレンジし、上野演じる法医学者・万木朝顔(まき・あさがお)が遺体の解剖を通じて事件の真相を解き明かし、遺体から見つけ出された“生きた証”が残された人たちの心を救う様を胸が締め付けられるほどハートフルに描く。

 朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。

 最終回は、とある小学校で凄惨な通り魔事件が発生。朝、いつもの通りスクールバスが校門の前に到着し、バスを降りて元気よく小学校へ入っていく児童たち。そこに突然、フードをかぶった男が刃物を持って現れ、小学校前にいる人たちを襲撃して逃走。男の刃は小学校の男性教師と、ボランティアで交通整理をしていた大学生・宇賀神秀樹(灰塚宗史)の命を奪い、2人の遺体は朝顔たちが解剖することになった。

 佃が演じるのは、秀樹の父・宇賀神友則。秀樹の遺体は男性教師よりもひどく犯人に刺されていた。それは秀樹が命尽きるまで犯人を離そうとしなかったためで、秀樹が身を挺して児童たちを守ったからこそ、児童は1人も負傷しなかったと朝顔は伝える。それを聞き、友則は妻・美佐子(山野海)と泣き崩れる…。

 名古屋出身の佃は1986年、名城大学演劇部を中心に結成された「劇団B級遊撃隊」を主宰。作・脚本も手掛け、06年には「ぬけがら」で“演劇界の芥川賞”と呼ばれる第50回岸田國士戯曲賞に輝いた演劇人。「半沢直樹」の“怪演”により一躍、全国区となった。

 「半沢直樹」で佃が演じたのは、東京中央銀行審査部次長・曾根崎雄也役。審査部の担当だった帝国航空の再建を主人公・半沢(堺雅人)に横取りされたと逆恨みし、事あるごとに半沢の行動を妨害。第6話(昨年8月23日)、帝国航空財務部長・山久(石黒賢)にミスを負わそうとしたが、半沢に不正を暴かれ、土下座したまま後方に下がる“後ずさり土下座”が日本中の話題をさらった。

 今回、登場シーン自体は長くないものの、初共演の上野と見事な掛け合いを披露。涙を誘う名場面を作り上げた。息子を思い、押しつぶされそうな悲しみから顔を上げて下した決断とは?

 佃は「悲壮感あふれるシーンで、おまけに感染対策もありまして、共演者の方々とセリフ以外で話す機会もありませんでしたが、それが現場の緊張感を高めていたように思います。平野眞監督の演出も的確で、技術スタッフの皆さんもテキパキしていて流石だなと思いました」と撮影を振り返り「震災から10年の節目に、この作品に出演できて光栄です。最終回の台本を読んで泣けてしまいました。是非、ご覧くださいませ。たぶん、僕も最終回を見ながら、また泣いてしまうと思います」と呼び掛けた。

 最終回(第19話)は30分拡大スペシャル。

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2021年3月15日のニュース