聖火リレーまた辞退…福島のTOKIO、スケジュール合わず 地元住民「とても残念」「仕方ない」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

ジャニーズ事務所
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 福島県は6日、同県を25日にスタートする東京五輪の聖火リレーで東京電力福島第1原発事故の被災地、南相馬市を走行予定だった「TOKIO」が県のPRランナーを辞退したと発表した。昨年12月に「スケジュールが合わない」と辞退の申し入れがあったという。

 TOKIOは日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画で福島県浪江町の里山を開墾し農業に挑戦。番組効果で福島県内では、子供から高齢者まで幅広く認知されていた。原発事故後は風評払しょくのため、県産品をPRするCMに出演。16年からは東京五輪・パラリンピックフラッグツアーのスペシャルアンバサダーに就任し、大会機運醸成の顔としても活動している。

 メンバーの長瀬智也(42)が3月末でジャニーズ事務所を退所することが決まっており、聖火リレーを走っていれば、4人が公の場でそろう最後の機会になるとみられていた。このため、沿道に県内外から多くの人が殺到する恐れがあったことも辞退の一因になったようだ。代役は福島市在住のエアレースパイロット、室屋義秀(48)が務める。

 南相馬市在住の竹原和希さん(27)はメンバーが震災後、会見などの場で福島の名前を出していたことに「いつも気に掛けてくれて本当にうれしかった」と感謝しつつ「TOKIOの走る姿を楽しみにしていたのでとても残念です」と落胆。玉川真理子さん(56)は「大会が1年延期になったので仕方のないこと」と語った。

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