桑田佳祐 ブルーノート東京で初ライブ 「憧れ」ジャズの聖地で大人の世界披露

[ 2021年3月7日 21:07 ]

ブルーノート東京で初のソロ配信ライブを行った桑田佳祐
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 サザンオールスターズの桑田佳祐(65)が7日、東京・青山のブルーノート東京で初のソロ配信ライブを行った。ジャズの聖地として知られるブルーノート東京のステージに立つのは初めて。憧れだったステージで、完全生演奏のジャジーなライブを届けた。

 ティン・パン・アレーの楽曲「ソバカスのある少女」でスタートしたライブ。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のテーマ今日「若い広場」や、ソロシングルの「東京」、「KUWATA BAND」としてリリースした「スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」など24曲を披露した。

 桑田自身も何度も足を運び、ボブ・ジェームス(81)、セルジオ・メンデス(80)といった世界的スターを見てきた場所。「「上がるのが本当に憧れだった」というステージ。薄暗くシックな照明、優しく刻まれるウッドベースのリズム、ドレッシーな衣装のサポートメンバー…。普段のサザンや桑田のライブとはまるっきり異なる、大人のライブを届けた。

 15曲目には最新曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」を初披露。東京五輪を盛り上げるため民放5局が手を組んだ共同企画「一緒にやろう」の応援ソングとして制作した同曲。スポーツ番組などで毎日のように耳にするが、五輪の開催延期に伴ってCD発売や配信はされておらず、人前で歌うのはこれが初めてだった。

 多くのアスリートが不安な気持ちを抱えながら、東京五輪での活躍を期して練習や選考会に臨んでいる。桑田は「みなさんがコロナ禍でもなんか元気になれそうな気がすると言ってくれて、とってもありがたい。アスリートのみなさんにも、我々のエールが届くように初めて歌わせていただきます」と話し、同曲を歌唱した。

 ライブタイトルは「静かな春の戯れ」。本来ならば、8日に首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言が明けるはずだった。苦境は続くが、桑田は「すてきな春を迎えられるように」と願いを込めて24曲を歌唱。浅川マキの「かもめ」などのカバー曲に加え、沢田研二のソロデビュー曲「君をのせて」から、自身のソロデビュー曲「悲しい気持ち~JUST A MAN IN LOVE~」へとつないだメドレーなど、普段は見られないこの日限りの曲で楽しませた。

 この日の桑田は終始、いすに座ったままの歌唱。サザンのライブで見せる“おふざけ”は一切なし、洗練されたライブだった。最後は、ファンやスタッフの健康、そしてコロナ禍の収束を願って「明日晴れるかな」で締めた。

<セットリスト>
1 ソバカスのある少女(ティン・パン・アレーのカバー)
2 孤独の太陽
3 若い広場
4 DEAR MY FRIEND
5 こんな僕で良かったら
6 愛のささくれ~Nobody loves me
7 簪/かんざし
8 SO WHAT?
9 東京ジプシー・ローズ
10 グッバイ・ワルツ
11 月光の聖者達(読み:ミスタームーンライト)
12 かもめ(浅川マキのカバー)
13 灰色の瞳(加藤登紀子&長谷川きよしのカバー)
14 東京
15 SMILE~晴れ渡る空のように~
16 明日へのマーチ
17 大河の一滴
18 スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)※KUWATA BANDの曲
19 真夜中のダンディー
アンコール
20 Iko Iko(ドクター・ジョンさんのカバー)
21 ヨシ子さん
22 君をのせて(沢田研二のカバー)
23 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
24 明日晴れるかな

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2021年3月7日のニュース