「GoToトラベルかGoToオリンピックか」政府施策の再開時期に三鴨医師が警鐘

[ 2021年2月25日 13:43 ]

愛知医大感染症科部長の三鴨氏
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 愛知医科大学病院の三鴨廣繁医師が25日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜後1・00)にリモートで生出演し、段階的に再開の動きがある「GoToトラベル」の、東京五輪・パラリンピック前の再施行に消極的な意見を示した。

 スタジオではMCの坂上忍(53)が「(緊急事態宣言を)解除したら、外が見えるんだから自然と出て行く。GoToは後ろから押してあげるんだよ?その必要があるの?と思っちゃう」とコメント。タレント薬丸裕英(55)も「政府は5月のゴールデンウイークを絶対に確保したいと思っているかもしれないですけど、いろんなことを考えたら、もっと後ろにGoToを持っていかないと」と、時期尚早を指摘した。

 そんな中、坂上から「五輪開催を優先したならば、もうひと山(ピークを)作っておいた方がいいのか?そんなことをやったら(東京)オリンピックは無理ですよとなるのか?」と問われると、三鴨氏は「もうひと山はオリンピックの前に来る可能性が高いと我々は予想している」とコメント。流行の波が4カ月サイクルで来ていると指摘し、「政府はワクチンで抑え込みたいと思っていたけど、ワクチンが思ったより遅いという現実がある。そういう意味で、GoToトラベルかGoToオリンピックかどちらかしかないと思う」と私見を語った。

 世界からアスリートが集結する最大のスポーツイベントだけに、三鴨氏は「オリンピックの前に山が来たら、世界各国から人は来ませんよ?選手も来ませんよ?」と懸念を示した。さらに「オリンピックをするのであれば、GoToトラベルはオリンピックの後とかにしないといけない、と個人的には思っています」と、五輪後のGoTo再施行を提案した。

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2021年2月25日のニュース