西野七瀬 26日開幕舞台で観客の前へ 「うれしい気持ちになると思う」

[ 2021年2月25日 09:49 ]

劇団☆新感線の舞台「月影花之丞大逆転」に出演する西野七瀬
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 【牧 元一の孤人焦点】26日から劇団☆新感線の舞台「月影花之丞大逆転」(東京建物ブリリアホールほか)に出演する女優の西野七瀬(26)に話を聞いた。

 2018年12月に乃木坂46を卒業して以来、初めての舞台。観客の前に立ち、生でパフォーマンスするのは約2年ぶりとなる。

 「うれしい気持ちになると思います。ライブが好きだったので、似たような状況になるのかと思うと楽しみです。やはり、生だと、ダイレクトに伝えられますから。始まる前までは緊張するかもしれないけれど、始まってしまえば平気な気がします。温かい目で見ていただければ」とほほえむ。

 劇団☆新感線への参加は初めて。古田新太(55)、阿部サダヲ(50)、木野花(73)ら実力派との共演は大きな挑戦だ。

 「お話をいただいた時、めちゃめちゃプレッシャーがありました。でも、これを逃したら、大好きな劇団☆新感線さんの作品に出られる機会はもうないんじゃないかと思って、冒険させていただきました。稽古は楽しくて、あっという間に時間が過ぎる感じでした。年上の共演者が多く、頼れる方ばかりなので居心地がいいです」

 月影花之丞(木野)を座長とする劇団をめぐる物語。演じる役は、ワケありの元トップ女優・水林星美だ。

 「あざといしぐさがあります。私は、得意な方ではなかったので、いろいろと演出をつけていただきました。難しいけれど、振り切って、全力で、そういう感じに演じます」

 これまでの稽古で、映像作品への出演とは違う意識を高めてきた。

 「舞台は常に全身が見えている状態です。後ろの方のお客さんには、表情が届きづらいと思うので、その分、声や動きで補わないといけません。とにかく、おなかから声を出すことを意識しています。お稽古で声がかれなかったので、安心しました」

 最近は女優としての活躍ぶりが顕著だ。昨年は連続ドラマ「アンサング・シンデレラ」に出演し、そのスピンオフ作品で主演。8月20日公開予定の映画「孤狼の血 LEVEL2」や同27日公開予定の映画「鳩の撃退法」にも出演している。

 「まだまだ、これからもっといろいろな作品に関わっていきたいです。毎回、作品が始まって、終わるたびに、何か自分の中で変わっている自覚があります。絶対に悩んでワーッとなるんですけど、乗り越えて来られている気がするので、そういうものをこれからも経験していきたいです」

 乃木坂卒業から約2年。いまいる場所はどこで、これから、どこに向かおうとしているか。

 「アイドルの経験をリセットしてリスタートしたイメージなので、全部これからだと思っています。先のことを計画しないタイプなので、これからも流れに任せて行くのかなあと思います。『いつの間にかこうなっていた』みたいなのが理想というか…。今の感じがすごく心地いいです」

 そんな柔らかな雰囲気が本来の魅力。今回の舞台では正反対に近い役柄を演じるところが興味深い。

 「楽しい作品なので、私のことを久々に見ていただく方も、初めて見ていただく方も、見終わった後に『笑った。見て良かった』と思っていただければ、うれしいです」

 観客の拍手と声援を浴びる喜びを再び味わうことで、この先は舞台出演の機会が増えてゆくかもしれない。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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