三鴨廣繁教授「八丁味噌は分かるが京風料理の味が分からない」患者から直接聞いたコロナ後遺症明かす

[ 2021年2月2日 19:34 ]

TBS社屋
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 愛知医科大感染症科の三鴨廣繁教授が2日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。患者から直接聞いた話として、新型コロナウイルス感染症の後遺症について具体例を明かした。

 昨年11月に新型コロナに感染した30歳女性が2カ月経った現在も味覚障害、嗅覚障害の後遺症に苦しんでいることを番組で取り上げた際、三鴨教授は昨年3月にクラスターが発生した飲食店の患者をその後もフォローしていることを告白。「先月診察させてもらいましたけど、9カ月経ってもまだ味覚障害が残っているという方が2名ほどおみえになる」と証言し「なんか時々息苦しい、という方も1名ほどおみえになりますね、常に(息苦しいわけ)じゃないですけどね」と続けた。

 そして、新型コロナ感染後に味覚障害が続くメカニズムについて「分からないんですよね」とした上で「神経を障害することは分かっている。その障害が元に戻るのか。可逆的なのか不可逆的なのか。これはまだ分からないんですね」とし「軽症でも(味覚が)戻っていない方がいる」と付け加えた。

 また、番組で取り上げた味覚障害の残る30代女性が味が分からないためにどんどん調味料を足し、結果的に塩分過多になるのでは?と不安を明かしたことについて、三鴨教授は「私の患者さんは京風料理の味が分からないって言いますね。その方は東海地区の方で、名古屋の八丁味噌、ああいう濃い味は分かるんだと。だけど、京風料理の味は分からないんだと。これ、患者さんの声そのまま伝えてます」と話していた。

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2021年2月2日のニュース