渡辺明王将 劇的連勝から一夜明け 第3局へ「休みたいけれど作戦を練って臨みたい」

[ 2021年1月25日 12:39 ]

<王将戦第2局>王将戦連勝から一夜明け、対局場近くの摂津峡公園桜広場を訪れ高槻市のマスコットキャラクター「はにたん」を手に笑顔を見せる渡辺王将 (撮影・奥 調)
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 第70期王将戦7番勝負(主催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)第2局に勝利した渡辺明王将(36)が一夜明けた25日、対局会場となった大阪府高槻市内を散策した。

 挑戦者・永瀬拓矢王座(28)との形勢が二転三転する接戦を制し、「疲れました。1日目からずっと終盤戦で、さしかけの(1日目)夜も考えたから2日間ずっと。あそこまで変化の多い将棋はありません」と苦笑い。消耗戦を勝ち切れた要因として「長考した局面で間違えずに指せたのが大きかった。均衡が取れたことが勝因」と我慢比べを制しての開幕連勝だったと明かした。

 3連覇へ、これ以上ない好スタートを切ったが栃木県大田原市「ホテル花月」での第3局が30、31日に迫る。「次を勝たないと今回を生かせない。休みたいけれど作戦を練って臨みたい」と意気込みを語った。

 第3局は得意の先手。2月からは9連覇がかかる棋王戦5番勝負(第1局は6日)とのダブルタイトル戦に突入するとあって、王将位防衛へ一刻も早く王手をかけたいところだ。その挑戦者・糸谷哲郎八段(32)が第2局の副立会人として来場していたが、渡辺に気持ちのブレはなく、「棋王戦のことを考えるのは第3局が終わってから。今は目の前の対局のことだけです」と大田原対局に全力投球の構えだった。

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2021年1月25日のニュース