「麒麟がくる」光秀、今度は義昭からも…本能寺の変へ“外堀”埋まった?滝藤賢一「生きてさえいれば」

[ 2021年1月25日 08:30 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」第42話。足利義昭の思いを知った明智光秀(長谷川博己)(C)NHK
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 俳優の長谷川博己(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は24日、第42話「離れゆく心」が放送され、俳優の滝藤賢一(44)演じる将軍・足利義昭と主人公・明智光秀が再会した。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。

 第42話は、毛利攻めの副将・荒木村重(松角洋平)までもが信長(染谷将太)に反旗。必死の説得が続く中、この終わりの見えないすべての戦が、武士の棟梁たる将軍の復権につながっていると悟った光秀(長谷川)は、義昭(滝藤)が追放された備後・鞆(とも)の浦へ足を運ぶ。光秀が一緒に京に帰ろうと促すと、釣竿を垂らす暮らしをしていた義昭は「そなた一人の京ならば考える」と告げる…という展開。

 その後、光秀は駒(門脇麦)から義昭の手紙が届いたと知らされる。「2人で釣りをしたとありました。1日に1匹しか釣れない鯛を初めて来た十兵衛が釣ってしもうたと。口惜しかったが、なぜかうれしかったと。うれしかったと二度、書いてありました。そして最後に昔話した誰も見たことのないという生き物、麒麟。十兵衛となら、それを呼んで来れるやもしれぬと。そういう埒のないことを思うたと。海辺で暮らしていると、そういう夢ばかり見るのだと」――。

 妻・煕子(木村文乃)、松永久秀(吉田鋼太郎)、正親町帝(坂東玉三郎)、徳川家康(風間俊介)に続き、義昭からも「信長の暴走を止められるのは自分」「(王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣)麒麟を呼べるのは自分」と突き動かされる光秀。主君・信長を討つ戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)へ“外堀”が埋まりつつある。

 滝藤は番組公式ツイッターを通じ「生きていることが、大事。誰かが『上洛しましょう』と言ってくれるのをひたすら待っている。片田舎から世の中の情勢を見ながら、のんびりと一人静かに待っている。なので、十兵衛が訪ねてきた時には『何かが動くかもしれない、この男となら穏やかな世をつくれるかもしれない』という思いが一瞬チラついたかもしれない…一瞬ね。そして、その後、十兵衛と話したことを思い返していると『いや待てよ、あいつとなら本当に麒麟がくる世をつくれるんじゃないか』と思うようになって、駒に文を書いたんじゃないかな。『ここで鯛を釣っていれば、殺されることはないからな』と冗談っぽく十兵衛に言いましたが、あれは本心だと思う。特に戦国の世は生き残った者の勝ち。パッと命を散らした方がカッコよく見えるかもしれないけれど、やっぱり生きないと。どんな時代でも生きてさえいれば、いつかいいこともあるでしょう、そう信じたいです」と心境を明かした。

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