茂木健一郎氏 鼻出しマスク失格問題で私見「杓子定規のロボット試験監督による人権侵害」

[ 2021年1月18日 15:58 ]

脳科学者の茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(58)が18日、自身の公式ツイッターを更新。大学入学共通テストの第1日程で、受験生の1人がマスクで鼻を覆うよう何度も注意したのに従わなかったため、不正行為で失格になったことに私見を投稿した。

 大学入試センターによると、東京で受験した受験生の1人が1日目の最初の試験だった地理歴史・公民で、特別な理由を申請していないのにマスクから鼻が出ていた。係官が覆うように求めたが応じず、その後の試験中を含めて計6回注意を受けた。「次に注意を受けると失格になる」と伝えたが、7回目も従わなかった。拒否の理由は不明という。

 茂木氏は18日にツイッターを更新し、「鼻出しマスクの受験生の答案を無効にして試験官は何を守りたかったのか?」「鼻出しマスクの件、ネット情報によると、共通試験で配布された冊子には『マスクを正しく着用』としか書いてなかったようで、『鼻を覆う』ことを意味するかは曖昧。試験結果無効のような重大な結果をもたらす判断をする上ではお粗末。杓子定規のロボット試験監督による人権侵害だと私には思える」と問題提起。

 「鼻出しマスクの件、非典型的な個性に向き合い、包摂することが本質。注意されたらおとなしく従うということが悪意ではなくできない個性もあります。しかもマスクという人によって身体性知覚が異なるものが対象なのに。明らかに試験官側の対処が稚拙」と持論を投稿した。

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2021年1月18日のニュース