大路三千緒さん 脳梗塞で死去…昨年11月に緊急搬送「手を握ると握り返してくれることも」

[ 2021年1月18日 17:22 ]

2014年、宝塚歌劇100周年を記念して開かれた大同窓会で、後輩らと話す大路三千緒さん
Photo By 共同

 NHK連続テレビ小説「おしん」の祖母役で親しまれた宝塚歌劇団出身の女優、大路三千緒(おおじ・みちお、本名神山美知子=かみやま・みちこ)さんが12日午後6時30分、脳梗塞のため兵庫県伊丹市の病院で死去した。100歳。東京都出身。葬儀・告別式は16日に近親者らで行った。

 自身も元タカラジェンヌで喪主を務めためいの女優・葦笛るか(62)によると、宝塚市内の介護施設で生活していた昨年11月末に緊急搬送された。入院先では「手を握るとたまに握り返してくれることもあった」といいう。大路さんの妹である葦笛の母も新型コロナ禍の昨年5月に91歳で亡くなっており、「世間はこんな状況ですが、天国でも姉妹仲良くしていてくれたらいいな」と悼んだ。

 大路さんは1937年、宝塚音楽歌劇学校(現宝塚音楽学校)に入学。同期生には越路吹雪さん、乙羽信子さんらがいた。花組と雪組で組長を務め、80年に退団。「おしん」のほかNHKのテレビドラマ「阿修羅のごとく」などでも活躍した。

 2014年には、歌劇団の発展に貢献した俳優やスタッフらを顕彰する「宝塚歌劇の殿堂」のメンバーにも選ばれた。

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2021年1月18日のニュース