ビートルズに関わったフィル・スペクター元プロデューサーが獄中死 81歳

[ 2021年1月18日 12:28 ]

2009年のスペクター受刑者(AP)
Photo By AP

 ビートルズやティナ・ターナーなどの作品などを手掛けた米国の音楽プロデューサー、フィル・スペクター受刑者が16日に81歳で死去していたことが明らかになった。カリフォルニア州の当局が17日に発表したもので、AP通信によれば自然死だったとされている。同受刑者は2009年、ロサンゼルスの自宅で女優のラナ・クラークソンさん(当時40歳)を射殺して2009年に禁錮19年を宣告されて同州の矯正施設で服役中だった。

 スペクター受刑者は1963年に女性歌手グループ、ザ・ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」などのヒット曲をプロデュース。ビートルズのアルバム「レット・イット・ビー」の制作にも携わり、音を重ねていく「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」と呼ばれる録音技法は多くのミュージシャンに影響を与えた。ジョージ・ハリソンのソロアルバムやジョン・レノンの「イマジン」などを手掛けるなど才能を発揮。その一方、「私は自分にとって最悪の敵だ。私の心の中には私と戦う悪魔がいる」と自身で語っていたように奇行でも知られ、2003年にクラークソンさんを射殺し、音楽業界に大きな衝撃を与えていた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月18日のニュース