二木芳人教授 菅首相のコロナ“緊急会見”に「注視していくというが、急激に増えると歯止めが」

[ 2020年11月13日 10:02 ]

フジテレビ社屋
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 昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)が13日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。菅首相が同日に新型コロナウイルス感染者数が12日に国内で過去最多を記録したことを踏まえて急きょ会見し「緊急事態宣言の状態にない」と緊急事態宣言の発出や「Go To キャンペーン」の見直しに慎重な考えを示したことについてコメントした。

 二木氏は「日本国民は非常に慎重で、もともと持っている感染対策に対する衛生意識があって爆発的な増加になるリスクは低いとは思うんですが、今回は条件がそろっている。経済活性化策を打って、その中で人の気持ちに少し緩みがある。その上で冬場を迎える」とし、「このウイルスとともに迎える初めての冬。私たちは慎重になるべき。政府は注視していくというが、急激に増えると歯止めが効かなくなる。ハンマー&ダンスという言葉があります。感染が増えてきたらハンマーで叩いて抑えて、落ち着いたところでダンスをして経済活性化策。ハンマーの1番大事なことが早めに叩くということ」と自らの見解を述べた。

 首相は会見で「自治体と緊密に連携しながら最大限の警戒感を持って自治体の感染状況に応じた対策をしっかりと実施するよう指示した」とし、緊急事態宣言やGo To キャンペーンの見直しについて「専門家も現時点においてそのような状況にないという認識を示していることは承知している」と慎重な姿勢を見せた。そして「政府としては感染が拡大している地域において大規模、集中的な検査やクラスター対策の専門家の派遣、保健師の広域的な派遣調整など自治体の感染拡大防止に向けた取り組みを支援している」と述べ、「新型コロナウイルス分科会が提言した飲食を伴う懇親会やマスクを外しての会話など感染リスクが高まる5つの場面を踏まえて今一度基本的な感染防止対策に努めてもらいたい」と呼びかけた。

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2020年11月13日のニュース