先輩棋士が藤井2冠祝福 師匠・杉本八段「まだまだ道半ば」谷川浩司九段「既に弱点は見当たらない」

[ 2020年8月21日 05:30 ]

第61期王位戦第4局2日目 ( 2020年8月20日    福岡市大濠公園能楽堂 )

谷川浩司九段
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 藤井の師匠・杉本昌隆八段(51)は「期待と予想を大きく上回る活躍には、毎回驚かされます。これで複数冠タイトル保持者となりましたが、まだまだ道半ば。さらなる高みに向かってどこまでも駆け上がってください」と愛弟子のさらなる活躍を期待した。

 ▼日本将棋連盟・佐藤康光会長 最年少で2冠達成、八段昇段ということで、素晴らしいの一言。今後もより高みを目指して頑張っていただければと思います。

 ▼谷川浩司九段 1年ほど前からいつタイトルを獲ってもおかしくない、と思ってはいたが、いきなり2冠とは予想できなかった。4年弱のキャリアの中で驚かされたことは数え切れないが、まだまだこちらの想像力が欠如しているようだ。

 18歳になったばかりだが、既に弱点は見当たらない。ピッチャーに例えると、150キロを出していたのが160キロを超え、球種も多彩になり、コントロールも抜群、といったところ。そして若さの伸びしろもある。

 藤井将棋の魅力は動きが派手で華やかなところだが、敗局の面白さもまた魅力である。劣勢になっても、詰め将棋で培った終盤力と、持ち前の逆転術で勝負手を連発。決して楽に勝たせることはしない。

 藤井をそんな極限まで追い詰めるライバル出現にも期待をしたい。

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