どうすれば強くなる?藤井が通った将棋教室監修の指南書も注文増

[ 2020年8月21日 06:00 ]

「マンガでよくわかる将棋入門」の1コマ
Photo By 提供写真

 将棋の藤井聡太2冠が誕生してから一夜明けた21日、藤井が通った将棋教室の恩師が監修したマンガの入門書への注文が増えていることが明らかになった。

 愛知県瀬戸市で「ふみもと子供将棋教室」を営む文本力雄さんによる初の指南書「マンガでよくわかる将棋入門」。発行元の大泉書店によると、藤井の活躍を受けて注文や問い合わせが増えているという。

 担当者は「この本には藤井2冠が実際に学んだ“文本流”のメソッドが書かれています」と説明。同教室で毎回行っている(1)定跡を覚える(2)詰将棋をたくさん解く(3)多くの人と対局をする―というポイントを踏まえて、その狙いや強さにつながる理由をマンガを交えて分かりやすく解説している。収録されている詰め将棋トレーニング6問はふみもと将棋教室に通う藤井の“弟弟子”からの出題だという。

 同書のおわりに文本氏は「『くやしい』気持ちをバネにしてさらに学習できる子はかならず上達できます」と記している。くしくも、藤井が新王位に就いた20日の会見で子どもたちへ強くなるためのアドバイスとして「負けた時に悔しいと思う気持ちも大切。それを次の対局につなげてください」と呼び掛けていた。この言葉は、幼少期の師の教えが今も胸に深く突き刺さっていることを感じさせた。

続きを表示

2020年8月21日のニュース