先輩棋士も藤井2冠祝福 羽生九段「空前絶後の大記録」加藤九段「盤上での感動を」

[ 2020年8月21日 05:30 ]

第61期王位戦第4局2日目 ( 2020年8月20日    福岡市大濠公園能楽堂 )

羽生善治九段
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 最年少2冠を破られた羽生善治九段(49)は「10代で複数冠を保持するのは空前絶後の大記録」と、その価値を絶賛した。10代の2冠獲得は史上初。自身が1992年9月、棋王と王座を獲得した21歳11カ月の記録は3年以上も更新されたが「昨今の充実著しい内容を見ていると、不思議ではない結果とも感じています」と、藤井2冠の実力を高く評価した。

 「今後も将棋の進化のフロントランナーとして活躍されることを期待しています」とし、新時代の担い手の役割を託した。

 1958年4月に18歳3カ月で八段に昇段した加藤一二三・九段(80、写真)は、最年少記録を2カ月更新されたが「快挙達成を心よりおよろこび申し上げます」と祝福した。

 将棋AIの進化に触れて「この先AI研究がいかに隆盛を誇ろうとも、藤井聡太2冠には、人間の探究心と求道心の先にある芸術的な一手により、盤上での感動を追求し将棋界を沸かせていただけることを願っております」と期待した。

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