藤井聡太2冠、王将戦で3冠狙う 変わらぬ向上心「しっかり戦えればなと思う」 ダブル快挙から一夜明け

[ 2020年8月21日 09:41 ]

福岡市内で一夜明けの会見を行った藤井聡太2冠(提供:日本将棋連盟)
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 20日の第61期王位戦7番勝負第4局でストレート勝ちした藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が一夜明けた21日、対局があった福岡市で会見し、「まだまだ実力を高めていかないといけない。今回王位戦で見つかった課題がある。そういった形で上を目指していければ」と3冠への意欲を語った。年度内に獲得のチャンスがあるタイトルは第70期王将戦(本社主催)のみ。木村一基九段(47)に勝利した対局後、自室へ戻って同日都内であった王将戦2次予選3組決勝の内容を確認したそうで、変わらぬ向上心をのぞかせた。

 9月から始まる同リーグには自身以外に広瀬章人八段(33)、豊島将之竜王(30)、羽生善治九段(49)が残留を決めている。前日、3組決勝で久保利明九段(44)に勝利した永瀬拓矢2冠(27)、そして木村と三浦弘行九段(46)の勝者、佐藤天彦九段(32)と糸谷哲郎八段(31)の勝者の計7人で挑戦権を争う。「王将リーグは強い方ばかり。しっかり戦えればなと思う」と意気込みを語った。

 王位戦での持ち時間8時間の2日制は初体験。「指してみて、まだまだ考えが足りないのかなと思った。将棋の奥深さを感じた」。29歳年上の王者から無敗でタイトルを奪ってなお、新たな発見があったそうで、「王位戦は奨励会時代、タイトル戦の控室へいって勉強させていただいた。そういう棋戦でタイトルを獲ることができたのは感慨深い」と改めて喜びを語った。「新型コロナもありますので落ち着いたら旅行にいきたい」。6月以降、棋聖、王位と計8番、タイトル戦を戦い抜いた手応えも言葉ににじませた。

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