長澤まさみ、奔放な毒親役「最後まで共感できなかった」 新境地の映画公開「後ろ髪引かれる感覚は初」

[ 2020年7月4日 13:52 ]

映画「MOTHER マザー」公開記念リモート舞台あいさつに出席した長澤まさみ
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 女優の長澤まさみ(33)が4日、都内で行われた映画「MOTHER マザー」(監督大森立嗣)公開記念リモート舞台あいさつに出席した。

 母親でありながら男とたちと行きずりの関係を持ち、自由奔放に生きる女性、秋子を演じた長澤。役について聞かれると「共感しようと思っても最後まで共感できなかった。わからないこともあるんだと」といい、「きのう初日を迎えて嫌な気持ちになってもんもんとしました。作品が旅立っていくうれしさ、解放されるうれしさ、でもこれを手放していいのかなって思ったり。役を演じて、ここまで作品に対して後ろ髪引かれる感覚は初めての経験。これだけこの役と向き合えた」と心境を明かした。

 秋子と関係を持つホストで、内縁の夫を演じた阿部サダヲ(50)は、間近で新境地に挑む長澤を見て「女優さんを汚く、嫌なイメージにするのは難しいと思うけど完成した作品を見てこのお母さんにイラッと不快な気持ちになった。長澤さんはこういう役をやる印象がなかったし、お母さんのイメージもなかったのでびっくり。一緒にやれて本当によかったです」と振り返った。

 新人の奥平大兼(16)は、秋子の息子役で映画デビュー。母親役の長澤との共演は「『キングダム』も見ていたし、学校でかわいいって言っていた。息子役と言われて実感なかった」と夢心地。長澤からビンタされるシーンでは「ビンタされるのを知らなかったので、思いっ切り叩かれてそれで泣いちゃいましたね。びっくりしちゃって」と苦笑いだった。

 舞台あいさつには子役の郡司翔(9)、浅田芭路(はろ、6)、メガホンをとった大森監督(49)も登壇し、全国5都市15劇場に中継された。長澤らがいる会場には、オープンしたばかりのTOHOシネマズ池袋の観客席の様子が映し出され、長澤は「普段は1カ所でしか舞台あいさつをやらないので逆に新鮮。たくさんの方とつながっている気がしてとてもうれしい」と笑顔を見せていた。

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