吉村知事 府主催の無観客ライブを発表 大阪出身のKANA―BOONら出演

[ 2020年6月3日 14:38 ]

 大阪府の吉村洋文知事が3日、府が主催する無観客ライブを行うことを発表した。7日に大阪市内のライブハウスで開き、映像を無料配信する。新型コロナウイルスのクラスター感染が起きた市内の3カ所のライブハウスで構成する共同企業体に事業を委託した。

 出演するのは、企画に賛同した大阪府出身の3組。ロックバンド「KANA―BOON」「BURNOUT SYNDROMES」と、シンガー・ソングライター矢井田瞳(41)で、いずれも大阪のライブハウスで経験を積んで全国へ羽ばたいた。吉村知事は会見で「非常に有名な方に参加いただけることになった」と感謝。7日午後4時から3組とも約25分間のライブを行い、生配信する。会場は公表しない。

 目的は府内のライブハウス、劇場などに向けた支援事業を広くPRすること。文化の発信拠点として社会的な役割を継続できるよう、府は無観客ライブの配信事業を支援。緊急事態宣言の期間中に休業していた民間施設の運営事業者に、「大阪府文化芸術活動(無観客ライブ配信)支援事業補助金」として最大70万円を支給する。府では約200件を想定しているが、上方落語協会の定席である天満天神繁昌亭などすでに約100件の申請が来ているという。

 市内のライブハウス4カ所で2月から3月にかけて新型コロナウイルスのクラスター感染が発生。ライブハウスのイメージ低下を招き、一部で営業再開の動きはあるが、新しい生活様式の中で営業が困難な状況であることは変わっていない。ライブ中には、事業を受託したライブハウスからのコメントも紹介される。

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2020年6月3日のニュース