黒ニンニク、食べられない…大和田美帆 母・岡江久美子さんの気遣いに涙 葬儀・告別式日程は白紙状態

[ 2020年4月27日 05:30 ]

大和田美帆
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 新型コロナウイルスによる肺炎のため23日に急死した女優の岡江久美子さん(享年63)の長女で女優の大和田美帆(36)が26日、自身のブログを更新し、健康志向だった母との食にまつわるエピソードをつづった。

 美帆は、料理をしようとキッチンに立つと岡江さんからもらった袋いっぱいの黒ニンニクが視界に入ると明かした。「免疫力あるから!体にいいから!持っていきなさい!」と袋に詰めてくれたもの。思い出すと「涙が止まらなくなる」。そして「なくなってしまうのがイヤでどうしても食べられません」と締め付けられるような胸の内を吐露した。「こうやって思い出してみると ちゃんと気にしてたのになぁ、免疫力」。健康に人一倍気を使っていた母親がなぜ…との悔しさが言葉ににじんだ。

 岡江さんは、芸能界でも体にいい食材などに詳しいことで有名だった。関係者の間では「なのになぜ…」と衝撃が走ったほど。「円満の秘けつは胃袋が一緒なこと」が口癖。家族3人とも食事の好みが一緒なため、3人で台所に立つことも頻繁にあったという。

 午前8時半に始まるTBSの情報番組「はなまるマーケット」に出演する前、美帆のために栄養に配慮したお弁当を欠かさず作り続けていた。その背中を見て育った美帆は「理想のお母さんは“お母さん”」と言うほど尊敬していた。

 だがお見舞いにも行けず、顔を見ることもできないまま別れの時を迎えた。火葬にも立ち会えなかった。葬儀・告別式についても「まだ気持ちが次に向く状態ではない」(関係者)と、全く白紙の状態だという。都内にある約1000社の葬儀会社のうち、葬儀会社関係者によると新型コロナ感染者の葬儀を受け入れているのは「その10分の1くらい」という。受け入れの可否を公表していない業者も多く、遺族が探さないといけないため、日程調整には時間を要するとみられる。

 「母に怒られそうなので、父も私もよく食べて 元気でいなくてはいけませんね」。美帆は“岡江流の食へのこだわり”を引き継いでいくことを誓った。

 ◇黒ニンニク 生ニンニクを発酵させ熟成させたもの。発酵の過程で色が黒くなる。S―アリルシステインという成分を豊富に含んでおり、がん、動脈硬化、心臓疾患などの予防、高血圧改善、免疫力アップ、老化防止などの効果・効能が指摘されている。アミノ酸やミネラルも豊富。疲労回復やアレルギー改善などの効果もあるとされている。

 ≪葬儀場受け入れに慎重≫新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、亡くなった感染者の遺体は病院からそのまま火葬場へと運ばれる。近親者ですら面会はできないが、火葬後、遺骨から感染することはないという。ただ、遺族の中に濃厚接触者がいる可能性が高い場合は「約2週間程度の期間を空けてもらう」(葬儀会社関係者)という業者もいるという。家族葬であっても座席間の距離を離したり、消毒を徹底するなどの対応は必須。葬儀場の規模や人員の対応力などとの兼ね合いで受け入れできない会社もある。

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