オーナーシェフ転身の元Vリーガー、もうひとつの顔は…「若い子たちに一つでも二つでも…」

[ 2020年4月27日 16:15 ]

MBSテレビ「OFLIFE」に出演の元バレーボール選手・米村信子さん(写真提供・MBS)
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 MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)の28日放送は「元Vリーガー 米村信子 スペインバル オーナーシェフ」がテーマ。バレーボールVリーグ・シーガルズ(現・岡山シーガルズ)でアタッカーとして活躍した米村信子さん(36)にスポットを当てる。

 米村さんは02年にVリーグ・シーガルズに入団し、活躍。だが、11年にケガで引退を余儀なくされる。その後のセカンドキャリアとして始めたのが、スペインバルのオーナーシェフだった。

 大阪市北区に店を構えるスペインバル「La Concha」(ラコンチャ)。12年7月オープン以来、本格スペイン料理が食べられるバルとして人気を呼んでいる。オープンのきっかけは引退後、旅行先へ向かう飛行機の機内誌で偶然目にしたスペインの美食の街・サンセバスチャンを紹介する誌面にあった。

 「初めてその場所を知ったけど、とにかく行ってみたい。その街の雰囲気を味わいたい」。その一心で、半年後には現地に単身料理修行へ向かう。有名店で見習いとして働き、シェフから教わったレシピの数は200を超える。本場仕込みの味はオープンから徐々に評判を呼んだ。

 米村さんにはオーナーシェフとは別の顔もある。未来のバレーボール選手を育成することだ。バレーボール専門スクールの臨時コーチとして、毎年2月にハワイで行われる中高生バレーボーラーリクルートイベントに帯同する。アメリカ全土の大学関係者が有望な学生をスカウトするイベントに自費参加。時には、米村さんが有望だと見込んだ選手の渡航費を自ら負担する。その理由を「若い子たちに一つでも二つでも、自分が必死になれるもの、成長できるものを伝えていきたい」と語った。

 お店を繁盛させて資金を貯めようと力が入る中、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出された。米村さんも店を休業せざる負えなくなったが、今できることを前向きにとらえて、新たな挑戦を始めた。

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2020年4月27日のニュース