生島ヒロシ 先輩アナ・小島一慶さん偲ぶ「“若者の良き兄貴分”といった存在でした」

[ 2020年4月27日 05:30 ]

小島一慶さん
Photo By スポニチ

 フリーアナウンサーの小島一慶(こじま・いっけい、本名一慶=かずよし)さんが23日に肺がんのため75歳で亡くなったことが判明してから一夜明けた26日、TBSで後輩アナウンサーだった生島ヒロシ(69)が思い出を語りしのんだ。小島さんは入局3年目に深夜ラジオ「パックインミュージック」の担当になった。リスナーの心をガッチリとつかみ「“若者の良き兄貴分”といった存在でした」とその人気ぶりを語った。

 小島さんは数年前から肺がんで闘病しており、最近はホスピスに入っていた。生島によると、TBS時代に小島さんの番組を手掛けていた元局員が23日に訪問したところ、意識はもうろうとしていたが涙ぐんだという。午後5時ごろにスタッフが帰路に就くと、その約50分後の午後5時55分に眠るように息を引き取ったという。

 小島さんの1期先輩には同い年の久米宏(75)がいた。当時は「一慶・久米」と言われ、久米よりも小島さんの名前が先。久米も小島さんを追い掛けるような形で、生島は「久米さんは知的でクール。小島さんは情にもろく、ラジオなのに大きなジェスチャーをして話していたのが印象的」と明かした。

(話術の才能に/久米宏も一目//) 映画や舞台鑑賞、麻雀などに時間を割いてネタ集め。生島は「日常の何げないことでも話を盛り上げるのは凄かった。一つの話題で5分も10分も話せた」と称えた。その話術の才能には久米も一目置いていたという。

 TBSの現役アナも大先輩の死を悼んだ。安住紳一郎アナ(46)は、この日出演したラジオ番組で「パックインミュージック」の録音を放送。「甲高い声と軽妙な語り口で、一瞬聞いただけですぐに小島さんだと気づく。私にとっては大変偉大な先輩の一人。とても残念です」と悲しんだ。

 葬儀・告別式はあす28日に親族のみで行う。喪主は、TBSの同僚アナウンサーで72年に結婚した妻園子(そのこ)さんが務める。

 ◆小島 一慶(こじま・いっけい、本名一慶=かずよし)1944年(昭19)10月2日生まれ、長崎県出身。日本大学芸術学部放送学科を卒業後、68年にTBSに入社。69年にTBSラジオ「ヤングポップス1010」のDJに抜てきされる。70年に「パックインミュージック」を担当。その後テレビでの活動も増やし、84年に「ぴったし カン・カン」でゴールデン帯初のメイン司会。90年に同局を退社しフリーに。テレビ朝日と専属契約を結ぶ。趣味は麻雀、俳句など。19年に句集「入口のやうに出口のやうに」を出版。

続きを表示

この記事のフォト

2020年4月27日のニュース