芸団協 新型コロナ対策への支援について安倍首相らへ要望書

[ 2020年3月16日 14:25 ]

 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)は16日、新型コロナウイルス感染対策本部長である、安倍晋三総理大臣らに新型コロナウイルス感染拡大防止による舞台公演中止等に伴う支援に対し、要望書を提出した。

 演劇界では、新型コロナウイルス感染防止対策として、さまざまな公演を中止や延期の対応を取っている。文書では、今後も感染拡大防止のため、積極的に協力していくと明記しつつ「公演の中止・延期などがすでに実演芸術の担い手である実演家やスタッフ、それを支える企業・団体に深刻な打撃を与えており、さらにこれが継続した場合には、実演芸術活動の存続が危ぶまれると同時に、国民の鑑賞機会が喪失するとの強い危機感を抱いています」と現状を説明した。

 さらに「公演に携わる企業・団体等への支援」「実演家・スタッフの支援」「国民の鑑賞機会の回復に向けて」として、経済的な支援のほか、強力な政策実現のための文化予算の確保および施策の検討にあたっての意見交換の場の設定を求めている。要望書は、首相のほか、文部科学大臣、厚生労働大臣、財務大臣、経済産業大臣、総務大臣にも送られた。

 芸団協は俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家、演出家、舞台監督などあらゆる実演芸術分野の実演家、スタッフ、制作者などの団体を正会員とする社団法人。会長は、人間国宝で能楽師の野村萬が務めている。

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2020年3月16日のニュース