伊藤惇夫氏 首相会見を打ち切った報道官に「国民のための公僕のはずなのに官邸にしか目が向いていない」

[ 2020年3月16日 12:44 ]

フジテレビ社屋
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 政治アナリストの伊藤惇夫氏が16日、フジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演。安倍晋三首相が14日夕に新型コロナウイルスの感染対策について記者会見を開いたことに言及した。

 首相は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言は「現時点で宣言する状況でない」と強調。同時に「必要であれば法律上の措置を講じる」と語った。延期論が出ている東京五輪・パラリンピックに関し「感染拡大を乗り越えて無事、予定通り開催したい」と表明した。株価暴落を踏まえた緊急経済対策は「思い切った措置を講じる」としたものの、具体案は示さなかった。

 伊藤氏は、2月29日の会見時に比べると質問に答えたものの、今回も質問がまだあるにもかかわらず、質疑を打ち切った報道官に触れ「非常に不愉快だったのは、報道官の対応。官邸官僚って言葉があるんですが、この報道官はもともと経済産業省出身なんですけど、今は官邸にいる。官邸官僚っていうのは政権しか見ない。自分を政権と同一視してしまう人たちなんですね」と指摘。そして「あの会見も最初は報道官から20分って言ってきたらしいです。それを記者の方が“とんでもない”と。“もっと延ばせ”って言って延ばして、なおかつ質問も途中で打ち切ろうとした」と明かし、「ああいうの見てると、この官僚の皆さんっていうのは、本来なら国家公務員ですから国民のための公僕のはずなのに官邸にしか目が向いていない、平目なのかなあと。国民の方を一切見てないんじゃないかと。総理を支える官僚がそういうことで果たして皆さんがね、安心してね、あるいは少しでも不安感を解消してこの問題に対処していけるのかなって疑問に思いましたね」とコメントした。

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2020年3月16日のニュース