人気占い師“ミナミの父”もコロナ禍に嘆き節…吉本劇場休館で客足激減

[ 2020年3月16日 05:30 ]

なんばグランド花月1階にある人気占い店の“ミナミの父”服部宝観さん
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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため23日まで劇場全館を休館中の吉本興業は16日現在、24日以降の公演については状況を見ながら再開するかを判断する方針だ。普段は観光客やお笑いファンでにぎわう聖地・なんばグランド花月(NGK)周辺も閑散。館内の土産店や飲食店は時間を短縮して営業するが、客足は激減している。

 同館にある占い店の“よくあたるミナミの父”こと服部宝観氏(72)は、「土曜日も来客は10人ぐらい。早く何とかならないものか」と嘆き節だ。自身もマスクを着用し、1人の客をみるごとにアルコールで手を消毒するのは当たり前。なるべく手を触らずに鑑定している。

 服部氏は占い師歴45年のベテランで生年月日と姓名、人相、手相などをみる。92年から吉本興業に所属し、過去にはテレビ番組に出演。現在もNGKの無料ネット生配信の占いコーナーを担当する。

 同店では1人につき15分以上かけて恋愛運などを丁寧に占い、客の多くは若い女性。お忍びで芸人も姿を見せるという。午前11時から午後8時の営業で「1日に最高40人以上が来た。平均で20人は超える」という人気店だがこの日、最初の客が訪れたのは午後2時過ぎ。「劇場の公演がないと当然、お客さんは減る。一日も早く戻ってほしい」と、切実な思いを口にしていた。

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2020年3月16日のニュース