坂上忍 “薬物事案は被害者なし”に「何らかの形で被害を受ける方が…」

[ 2019年12月16日 14:48 ]

俳優の坂上忍
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 俳優の坂上忍(52)が16日、MCを務めるフジテレビ「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演。合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕された沢尻エリカ被告(33)の代役として女優の川口春奈(24)を起用し、大河ドラマ「麒麟がくる」を撮り直す件について言及した。

 番組では、「大河ドラマの撮り直しの必要はない」という意見が出ていることや、「薬物事案は被害者がいない。強いて言うなら薬物を使った人が被害者」という考えが出ていることなどを紹介した。

 坂上は「そういう考え方って、僕ら出る側、演者側にとったら言葉適当じゃないけどありがたいっていうか温情があるというか…でも、逆に僕ら出る側だから、だからこそ心の片隅で白石監督と同じ思いがあったとしても口が裂けても僕は言えないと思っている」と心境を吐露。その上で「薬物手出したら、ダメになるの分かってるし、迷惑どれだけかかるかっていうのも分かってるから、だから出る側の人間としては(薬物を)肯定することは一切できない」と言い、「一方で“薬物事案は被害者いないじゃないですか、本人が被害者みたいなものじゃないですか”って考え方もなるほどな、とは思うんですが、僕も被害者いないとは100%言い切れないし、いると思っているんだよね。なんでかっていうと、やっちゃいけないってことやるっていうのは何かしらの形で被害を受ける方っていうのがいて当然だと思う」と話した。

 なぜ、この考えに至った理由を「1回だけ、そういう捕まった方が執行猶予明けて復帰されて共演したことがある。怖かったんですよね。それはもしかしたら自分の反省を含めて、僕がその人を色眼鏡で見てしまったのかもしれない。でも難しさっていうかエキセントリックになった時に“もしかしたら”って思っちゃうから。そしたらその方は何年か後にまた捕まったんです」と説明。「だから僕そういうの見てしまうと、初犯で執行猶予が付くっていうのは別にいいですよと。じゃあ執行猶予期間に抜き打ちでいいから尿検査とかやってもらえませんか。人権の問題とかあるかもしれないけど、それも更生への手助けなんじゃないですか。執行猶予明けたら復帰したっていいじゃないですか。じゃあ復帰するんだったら作品が決まったらその前に尿検査してもらえませんかって。それも問題あるのかもしれないけど、その人のためにもなるんじゃないですか、と思っちゃう」と持論を述べた。

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2019年12月16日のニュース