【筑後鷹】希少な「左投げ右打ち」三浦 母校盛岡大付の先輩・松本裕と共闘できる日を夢見て奮闘

[ 2024年5月21日 05:00 ]

2軍で好投を続けているソフトバンク・三浦(撮影・杉浦 友樹)
Photo By スポニチ

 大卒育成3年目のソフトバンク・三浦瑞樹投手(24)が、主に先発でウエスタン・リーグ開幕から21イニング連続無失点を記録するなど好調な投球を続けている。昨オフに派遣された米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で学びがあった。12球団で3人しかいない希少な左投げ右打ち登録の理由と、盛岡大付の先輩で1軍で活躍する松本裕樹投手(28)への思いを語った。

 三浦が一皮むけようとしている。140キロ台の直球と切れのある変化球がさえ、開幕から21回無失点をマーク。昨年は分厚い選手層の前に2軍でわずか5試合、防御率6・30だったとは思えない活躍だ。

 「緊張感を持ちながら一球一球、大事に投げられている」

 昨年は20イニングを投げて16四死球と制球に苦しんだ。今シーズンは四死球が「少なくなっている。そこは変わった」と自己分析する。オフに「ドライブライン・ベースボール」に1週間派遣されたことが大きかった。科学的なアプローチでのフォーム解析を受け、スタッフから「体の使い方ができていない」と指摘された。具体的には投球時の体のひねりが足りなかった。「間ができるように。理想は弓のようなイメージ」と話した。課題を克服するドリルを実践している。

 三浦は投手では珍しい「左投げ右打ち」の選手だ。12球団ではDeNAの石川、楽天の泰とわずか3投手しかいない。もともと利き腕は右。現在でも文字を書くなど右を使っているが、幼稚園から始めた野球だけはなぜか左投げだった。両親に勧められたなど理由に覚えはなく、「気づいたら左でした。左は少ないので凄くうれしいのはある。右投げだったらプロになっていたか分からない」と笑みを浮かべる。

 ところが、盛岡大付では「左打ち」の時期があった。死球への対策からだ。3年時の17年選抜。1回戦はすべて左で立ったが、2回戦の智弁学園(奈良)戦は右打席に立って相手の野選で打点を挙げた。2回戦の前には右で打つことを指導者から勧められた。「右の方が芯に当たって、打てたからです」。ここで中学時代までの右打ちに戻し、左投げ右打ちを続けている。

 憧れは1軍で開幕から大車輪の活躍を見せている高校の先輩、松本裕だ。「頑張ってるか」「(調子は)どうだ」と気にかけてくれるという。三浦は「凄い先輩。アピールして支配下になって、1軍で投げたいとずっと思っています」と共闘できる日を夢見ている。

 登板がない日は筑後ファーム施設で下半身の強化を行い、精神面を鍛えるため瞑想(めいそう)するなど、多彩なトレーニングに励む。育成選手の規定によりオフに契約が切れる3年目。一日たりとも無駄にしない。(杉浦 友樹)

 ▽左投げ右打ち登録の主な投手 ソフトバンクでは13年から19年まで在籍し、1軍で通算7試合に登板した笠原大芽がいる。他球団では「JFK」の一角を担って371試合に登板した阪神のジェフ・ウィリアムス、同じく阪神で221試合に登板した筒井和也らがいる。

 ◇三浦 瑞樹(みうら・みずき)1999年(平11)9月2日生まれ、神奈川県出身の24歳。盛岡大付では甲子園に3度出場し、3年夏は8強入りに貢献。東北福祉大に進み、21年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。趣味は格闘技のRIZINを見ること。背番号140。1メートル74、78キロ。左投げ右打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月21日のニュース