84歳迎えたソフトバンク・王会長が語る 首位独走の原動力は「頭の野球」に対応する柳田の進化

[ 2024年5月21日 05:00 ]

ソフトバンク・王会長
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 ソフトバンクの王貞治球団会長が20日、84歳の誕生日を迎えた。チームは今季39試合を終えて貯金17をつくり首位を独走。4年ぶりのリーグ制覇を願う王会長にとって最高のプレゼントだ。昨今の球界は「投高打低」の傾向が顕著だが、両リーグで唯一、1試合平均4点以上を奪うなど攻撃力は屈指。投手の進化に対応する柳田悠岐外野手(35)らの姿を「世界の王」は頼もしく見守っている。

 現在、球界全体で目立っているのが「投高打低」の傾向だ。昨季を振り返ると3割打者が両リーグ合計で過去最少の5人しかいなかった。今季も春先から打者が苦しむ流れは継続している。王会長はこれをどう捉えているのか。投手がめざましく進化する中、打者に求められる資質について語った。

 「要するにバッターというのは受け身だから。相手の出方次第だからね。相手の出方を読むことにたけてないとダメなんだよ。特に今の時代は変化が激しいから。今の時代こそバッターは頭が必要なんだよ。分析とか。あとは相手の心理だったりの読みだよね。バットを持って“さあいらっしゃい”なんて、できる世界じゃないからさ」

 そんな中、ソフトバンクは近藤、柳田、周東と現状3人の3割打者を擁し、両リーグで唯一1試合平均で4得点以上となる4・15得点している。他パ5球団の平均値は1試合あたり2・97得点だから優れた数字だ。チームを引っ張っているのは野手最年長の柳田だ。

 今年36歳を迎える主砲も「年々、球も速くなり、どの球種も凄くなっている」などと近年は投手の進化を口にしているが、今季は打率・315、4本塁打、30打点をマークと好調。打率、打点、出塁率、得点がリーグ2位で、勝負強い打撃で首位快走の原動力となっている。王会長はルーキーの頃から成長を見続けてきた柳田についてこう語る。

 「彼なんかもビデオを見たりして、過去の自分と相手の対戦から、今日の対応策とかを自分なりに持ってるんじゃない?体でバットを振ったりということは変わらないんだけど(ある程度の年齢からは)そこに何を自分で意識的に加えていくかなんだよね。柳田も22歳から入って13~14年やってるのか。投手が変化するのと同時に対応していかないといけないんだから。頭での野球が今は特に大事だよね」

 柳田ら球界屈指の陣容がそろったクリーンアップを中心に打線は頼もしい姿を見せている。今季も元気にチームを見守っている王会長は、4年ぶりのV奪回を心待ちにしている。(木下 大一)

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