日本ハム・大海　15年大谷以来9年ぶりの開幕白星「楽しんで投げることができた」初大役で最高の船出

パ・リーグ   日本ハム4―1ロッテ （ 2024年3月29日    ZOOマリン ）

＜ロ・日＞3回、ソトのゴロの打球をキャッチし、一塁へトスする日本ハム・伊藤（撮影・長久保　豊）
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　今季、日本ハムのスローガンは「大航海」。その2文字が名前に入る伊藤が新たな船出へのかじを切った。自身初の開幕投手で6回4安打無失点9奪三振の快投。球団では19年以来5年ぶりの開幕白星となり「本当に最高の船出になりました」と、白い歯を見せた。

　初回を無失点でベンチに戻ると、手が震えていた。昨春のWBC決勝でも感じたことのない緊張感。マウスピースも手から落とすほどの重圧にも「楽しんで投げることができた」。球団では15年の大谷以来、9年ぶりの開幕投手の白星となり「そんなに勝っていないんですね」と、おどけながら表情を緩めた。

　新庄監督にとっても就任3年目で待望の開幕白星。287試合目で初の貯金となり「おわ！最高やね。1位だもん。気分が良いですね」と満面の笑みを浮かべた。伊藤も「いろいろな天候があり、なかなか前に進めない時期も来ると思うが、一緒に船が進むことを考えて応援してください」とファンに呼びかけた。（清藤　駿太）