【センバツ】「単打」の報徳学園手ごわい 36安打中35本が単打!驚異の“単打率”・972が強さの要因

[ 2024年3月30日 16:35 ]

第96回選抜高校野球大会第10日準決勝   報徳学園4-2中央学院 ( 2024年3月30日    甲子園 )

センバツ高校野球10日目<報徳学園・中央学院>2年連続で決勝にコマを進め、歓喜の報徳学園ナイン(撮影・北條 貴史)
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 報徳学園(兵庫)が、選抜大会初勝利から快進撃が続く中央学院(千葉)との準決勝に臨み、決勝進出を決めた。

 初回に4番・斎藤の中前適時打で先手を奪い、同点の4回には辻本の勝ち越し適時打、間木のセーフティースクイズで加点。5回には山岡の右前適時打で4点目を奪った。そつのない攻撃で常に先手を奪い、逃げ切った。

 準々決勝までの3試合で合計28安打を放ったが、うち長打は1本だけ。27本が単打だった。それでも盗塁や四死球を絡めて、したたかにチャンスをものにしてきた。

 この日も8安打はすべて単打。4試合で36安打中、35安打が単打で、「単打率」は・972。それでも試合の流れを呼ぶ一打が多く、相手のミスに乗じたり、機動力を駆使するなど試合巧者だ。

 「逆転の報徳」は高校野球ファンなら有名。加えて、報徳学園は昨春の2試合に続き、今春の1回戦・愛工大名電戦で、同校通算3度目の延長タイブレークを制した。18年夏の制度導入以降、春夏の甲子園大会で、同一校3度目の延長タイブレークは初めて。報徳学園はその全てで勝利を収めており、「タイブレークの報徳」などとも言われた。

 「逆転」「タイブレーク」に続き「単打」も加わった報徳学園はしぶとそうだ。

 大角健二監督は試合後、追いつかれた後の4回の2得点については「嫌な流れだなと思ったが、すぐに追いついてくれて、流れを生かせなかった、あの得点は大きかった」と評価。また、2002年以来、3度目の優勝を目指して2年連続の決勝進出に「厳しいブロックの中で、緊張感ある中で戦ってきましたので、1戦1戦強くなってくれている」と手応えを口にしていた。

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