西武・今井 “楽天キラー”10連勝!7回無失点11K「良いスタートが切れて良かった」

[ 2024年3月30日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―0楽天 ( 2024年3月29日    楽天モバイル )

<楽・西>初回、小郷相手に吠える今井(撮影・篠原 岳夫)
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 やっぱり今年も強かった。8年目で初の開幕投手を託された西武・今井は自慢のロン毛をなびかせ“楽天キラー”ぶりを遺憾なく発揮。同戦は21年10月から10連勝とした。

 「本当に“やってやろう”という一心だったので、初戦で良いスタートが切れて良かった」

 7回2安打無失点、毎回の11三振で二塁すら踏ませなかった圧倒ぶり。初回からアクセル全開だ。先頭茂木をこの日最速157キロ直球で空振り三振に斬るなど、完璧な立ち上がりで、4番浅村は3打席連続三振と仕事をさせなかった。投げ合った楽天・早川は同じ年で16年夏の甲子園では、作新学院のエースとして早川擁する木更津総合との準々決勝で1失点完投勝利。当時を思わせる投手戦に投げ勝ち「先に失点しないようという気持ちは毎イニングあった。第一線で戦える同世代なので負けないように」と、闘志に火がついていた。

 成長を支える虎の穴がある。他競技の一流選手の体の使い方を研究してきた右腕は「ゴルフと投球フォームは全てが一緒」と言う。下半身の使い方を参考にしたのは4度のメジャー制覇を果たしているロリー・マキロイ。「ゴルフのバックスイングがきれいで、投球時の腰のひねりに通じる」と休日は打ちっ放しで200球ほど打ち込み、ゴルフクラブで投球フォームを確認して制球が安定。この日もわずか1四球で、かつての“暴れ馬”から生まれ変わった。

 同じPL学園出身の今江監督との初対決を制した松井監督は今井について「期待通りの投球をしてくれた」と目を細める。今年もロン毛右腕が楽天打線の前に、立ちはだかる。(福井 亮太)

 《今井と早川の16年夏の甲子園での投げ合い》エース右腕の今井を擁する作新学院とエース左腕の早川を擁する木更津総合が、8月18日の準々決勝で対戦。今井が9回6安打1失点、9奪三振で完投勝利を挙げた。初戦から2試合連続で完封勝利を挙げていた早川も9回を投げ切ったが6安打3失点。勢いに乗った作新学院は、その後も勝ち進んで54年ぶりの優勝を果たした。

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