健大高崎、群馬県勢69年ぶり決勝へ 青柳監督「気負わず、なんとか群馬県初の優勝を取りたい」

[ 2024年3月30日 14:33 ]

第96回選抜高校野球大会第10日第1試合   高崎健康福祉大高崎5―4星稜 ( 2024年3月30日    甲子園 )

<星稜・高崎健康福祉大高崎>決勝進出を決めて雄叫びを上げる高崎健康福祉大高崎・佐藤
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 高崎健康福祉大高崎(群馬)が星稜(石川)を5-4で下し、初めての決勝進出を決めた。

 県勢としては桐生が決勝に進出を決め準優勝した1955年以来、69年ぶりの決勝進出。県勢初優勝に王手をかけた。

 健大高崎は1点を追う7回、今大会最速150キロをマークした先発・石垣元気(2年)が、先頭で出塁すると、3番・高山裕次郎(3年)が左翼への適時二塁打。続く4番・箱山遥人(3年)の三遊間を破る適時打で勝ち越し。この一打が、決勝点となった。

 2回、相手・星稜に先制を許し、7回までは終始追う試合展開。試合後、青柳博文監督は「采配がさえなかった」と悔しい表情を浮かべるも、星稜の先発でエース・佐宗翼(3年)の投球に狙い球を絞り11安打。「選手がカバーしてくれました。感謝してます」と甲子園で躍動する選手を称えた。

 28日の山梨学院との準々決勝、左手中指のマメが破れた影響で5回で降板した、エースの最速146キロ左腕・佐藤龍月(りゅうが=2年)に代わり、今大会初めて先発を務めた石垣元気(2年)は7回4奪三振4失点の内容も、相手星稜打線に対して粘投。

 「打たれはしましたけども、試合を作れたので本当に石垣に感謝します」とし、最少失点に抑えたことが勝利につながったと分析。

 2番手としてエース・佐藤の8回からの登板は「予定通り」で、「指の痛みに耐えてよく投げた。球数も少なく投げた。なんとかした。頑張ったなと思う」と2回無失点被安打0のエースの投球を高く評価した。

 初の接戦を勝ちきり「チームとしても良かった」と安堵。チーム初の決勝へ「気負わず、うちらしい淡々とした野球をして、なんとか群馬県初の優勝を取りたいと思います」と県勢初の選抜優勝旗を持ち帰る。

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