ドジャース2年目右腕ミラー 自己最多11三振で今季初勝利 自己最速タイ100.3マイルに「球速重視」

[ 2024年3月30日 16:08 ]

ドジャース・ミラー(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、本拠でのカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場。4打数無安打に終わり、開幕からの連続試合安打が3で止まった。しかし、チームはムーキー・ベッツ内野手(31)の大リーグ史上5位とする通算49本目の先頭打者弾、テオスカー・ヘルナンデス外野手(31)の2打席連発、ミゲル・ロハス内野手(35)のソロ本塁打と一発攻勢。投げては2年目右腕、ボビー・ミラー投手(24)が自己最多11三振を奪い、6回2安打無失点と好投して6-3の勝利に貢献し、チームは2連勝を飾った。

 当初は山本由伸投手が本拠開幕2戦目に登板するとみられていたが、デーブ・ロバーツ監督は2戦目に最速100.3マイル(約161.4キロ)を誇る2年目右腕ミラーをマウンドに送った。

 昨季11勝(4敗)を挙げたミラーは初回を3者連続三振と完璧な内容で立ち上がると、4回2死まで完全投球。5-0の6回に安打と四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、最後は98マイル(約157.7キロ)で空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。この試合で自己最速タイの100.3マイルをマークするなど速球が効果的だった。

 試合後、取材に応じたミラーは「全てがうまくいった。速球は制球でなく球速重視でいったが良い結果になった。今夜はどの球種も本当に良かった。(ピンチの時の)ファンのチャントは本当に素晴らしかった。今までこんなことは感じたことはなかった。 このようなファンがここにいることは間違いなく私に大きな自信を与えてくれた。気合いが入った。本当に気持ちよかった」と満足げに振り返った。

 昨季と比較して成長した部分については「昨年はスライダーのが私にとって本当に大きな問題だった。一貫性がなかった。だが、今年は制球がかなり良くなった。曲がりもより安定した。速球の回転も良くなった。それは今年私にとって大きな前進であり、明らかに自信がついた。継続していきたい。チェンジアップも良くて、ここ数年の私の持ち味。それが実際に私の最高のピッチだったということに気づくまでにしばらく時間がかかった。マイナーリーグの時に決め球はスライダーだと思っていたけど、チェンジアップだったことが分かった。打ち気な打者に対して使用するのに私にとって非常に良い武器。私の速球と同じくらい持ち味だと思っている」と説明した。

 デーブ・ロバーツ監督もミラーの投球について「ボビーは開始直後から本当によかった。持ち球は生きていた。11奪三振だ。変化球はよかったし、チェンジアップは常にいい。だから彼はいい仕事をしたし、ウィル(スミス捕手)もまたいい仕事をした。打者たちに考えさせていた。11奪三振は大きかった」とバッテリーを称えていた。

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