ソフトB石川、板東、大津、スチュワート 開幕ローテ残り1枠をかけたラストバトルがいよいよゴング

[ 2024年3月19日 06:00 ]

キャッチボールするソフトバンク・石川(撮影・岡田 丈靖)
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 最後の1枠を懸けた争いのゴングが鳴らされた――。ソフトバンクの倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)が18日、開幕ローテーション入りを争っている石川柊太投手(32)、板東湧梧投手(28)、大津亮介投手(25)を19~21日にタマスタ筑後で行われる3、4軍戦に先発させると明言。4月4日のロッテ戦で先発する「6番目の男」を決める判断材料にする。

 3、4軍戦を舞台に開幕ローテーション最後の枠を懸けた争いが繰り広げられる。「開幕に限定すると、明日からの3試合で一定の評価をしないといけないと思いますね」。この日、ペイペイドームでの投手練習を見守った倉野投手コーチは、19日からタマスタ筑後で行われる3試合で最終試験を行うことを明かした。

 29日からのオリックス戦は有原、大関、モイネロの順で、4月2日からのロッテ戦は和田、東浜と続くことが現時点では確定的。残るは開幕6戦目となる同4日のロッテ戦だけだ。1枠を巡り、19日の熊本・火の国サラマンダーズとの3軍戦で石川、20日の火の国サラマンダーズとの4軍戦で板東、21日の大分B―リングスとの4軍戦で大津が先発。3試合には倉野コーチ、中田コーチのいずれかが現地で視察し、映像やデータでは分からない球質などを確認し、判断材料にする。

 首脳陣はこの日までの段階で有原、和田以外の先発投手に対して登板日の通達を行ってはいない。倉野コーチは「まだ確定すらしていませんし、競争している状況です」と強調する。ラスト1枠はスチュワートも含めた4投手の競争で、開幕ギリギリまで見極める予定。最終アピールに期待している。

 19日に登板する石川は6回、90球以内を予定している。右前腕部の張りのため出遅れていたが4投手の中で実績では一番の右腕は「フォークの精度だったり、球質を求めてより良い投球をしたい」と冷静に話した。

 昨季は開幕ローテーション最後の1枠を逃した板東は「出力を上げていく。直球の強さのところですね」と球威を意識していた。先発転向1年目の大津も負けてない。前回14日の巨人戦では6回3安打無失点と好投。大事な登板を前に「最後のローテが決まる大事な試合。自分ができる投球をするだけ」と気合をみなぎらせていた。(井上 満夫)

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