【センバツ】完投勝利の阿南光・吉岡「ちょっと疲れが」モイセエフから3三振も一発浴び「対応力ある打者」

[ 2024年3月19日 12:52 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第1試合   阿南光11-4豊川 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<豊川・阿南光>9回、豊川・モイセエフを三振に仕留め、ガッツポーズをする阿南光・吉岡(撮影・平嶋 理子)
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 32年ぶりの出場となった阿南光(徳島)が、東海王者の豊川(愛知)を下し、現校名では甲子園初勝利を挙げた。エース・吉岡暖(3年)は9回4失点で完投勝利。143球で最後までマウンドを守り抜いた。

 味方打線がマウンドに上がる前から初回に2点を奪い「まず、ほっとした気持ちと、ここから投手としてゲームメイクできるようにと考えていました」という言葉通り、豊川打線を3回まで無安打投球。「序盤、最初は崩れる事がなくちゃんとゲームメイクができたので良かったです」と振り返り143球での完投に「今はほっとした気持ちもあって、ちょっと疲れがあります」と汗を拭った。

 8点リードの最終回は豊川打線につかまり1点を失ったものの奪ったアウトはすべて三振。「改めて完投の厳しさが分かりました。三振数よりもチームが勝利できたことがうれしいです」とはにかんだ。

 大会屈指の強打者、豊川のモイセエフ・ニキータには8回に2ランを浴びたものの5打数1安打、3三振に抑え「ニキータ選手をとにかく抑えることを目的に1打席目から全力投球でやってました。すごくいい打者で、対応力ある打者なので、1打席1打席、配球を変えながら、抑えるようにしました」と語った。

 8回には中学時代からバッテリーを組む捕手の井坂琉星(3年)が顔面付近に死球を受けるアクシデントも。「井坂が頭に当たってしまって心配もあったけど、井坂ならまたすぐグラウンドに入ってきてくれると信じていたので、自分は抑えることに必死でした」と語った。

 2回戦は熊本国府と戦う。「次の試合も地元の皆様に少しでも恩返しができるように一戦必勝で頑張っていきたい」と意気込んだ。

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