近江のエース西山「力んでしまった」 マウンドに立ち続け、サヨナラ暴投

[ 2024年3月19日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第1日1回戦   近江1―2熊本国府 ( 2024年3月18日    甲子園 )

<熊本国府・近江>敗れた近江ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 近江のエース右腕・西山恒誠はマウンドに立ち続け、最後に力尽きた。9回まで14奪三振1失点の快投も、援護に恵まれない。タイブレークの延長10回1死満塁から投じた169球目の直球が、無情にもサヨナラ暴投となった。「ストレートを投げようと思ったけど、力んでしまって、ああいう結果になってしまいました」

 8回から両足と右手指がつっていた。それでも「大丈夫」と多賀章仁監督に続投を志願。「最後まで使ってくださったのに…悔しい」と唇をかんだ。

 夏に雪辱を誓う背番号1は「もっと走り込むことをしないと」と決意新た。体力を手にして聖地に帰ってくる。(山手 あかり)

 《天国の寮母へ成長した姿を示した》近江ナインは、天国の恩人に成長した姿を届けた。同校の寮母を務めていた窪田満智子さんが1月に心筋梗塞のため76歳で死去。一塁側アルプス席では寮生の鈴木誠也(3年)が遺影を胸に抱えて応援し、同じく寮生の3番・嶋村隆吾は3安打と奮闘して「“満智子さんのために頑張ろう”と言っていた」と語った。

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