【センバツ】豊川・モイセエフ“大会1号”も「負けたことが…」“新基準バット”は詰まると「飛ばない」

[ 2024年3月19日 13:18 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第1試合   豊川4-11阿南光 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<豊川・阿南光> 8回1死一塁、豊川・モイセエフは右越えに2点本塁打を放ち人差し指を突き上げる (撮影・後藤 大輝)
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 東海王者の豊川(愛知)は11失点と投手陣が崩れ、初戦で涙をのんだ。大会屈指の強打者、モイセエフ・ニキータ(3年)は“新基準バット”では初、大会1号となる2ランを放ったが5打数1安打、3三振となった。

 第3打席まで阿南光の好投手・吉岡に快音が響かなかったが、8回1死一塁の第4打席で2ラン。弾丸ライナーを右翼ポール際へ突き刺し「前の3打席、捉えることができなかったんで、あの時は後ろにつなごうという意識で。打球は打った瞬間は見えたんですけど、打った瞬間は覚えてなくて…」と振り返りつつも「自分の感じではホームランに見えました」とポール際の微妙な打球も一発を確信したとうなずいた。

 ただ、9回2死満塁では空振り三振に倒れ最後の打者になるなど、相手右腕に3三振。「今大会第1号として打ったのは良かったんですけど、それ以外の打席で捉えることができなかった。何よりも負けたことが一番良くなかったことです」と悔しさをにじませた。

 第2打席はカーブを連投されるなど、打席ごとに配球を変えられ「真っ直ぐもいいですし、落ちるフォークやスプリットもいい。球を絞るのが難しく、結果が出なかった」と肩を落とした。

 今大会は低反発の金属製バットに完全移行しての大会となり、“新基準バット”1号に「やっぱり芯で捕らえる時は今日もホームランが出ましたし、飛ぶんですけど、ちょっと詰まったりすると外野の頭も越えない。第3打席のライトフライもやっぱ詰まっていてほんと飛ばなかった」と感想を口にした。

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