ソフトB育成6位・藤原 天国で見守る祖父の期待に応えたい

[ 2024年3月19日 06:00 ]

ファーム施設で調整するソフトバンク・藤原(撮影・杉浦 友樹)
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 投手歴は高校に入ってから。その分、ソフトバンクの育成6位・藤原大翔投手(18)は伸びしろしかない。

 中学時代、飯塚の体験会に行った際、野手もブルペンに入るのが決まりだった。そこでの投球がスタッフ陣の目に留まり「投手をやってみないか?」と声をかけられ挑戦。OBで1学年上のロッテ育成・白浜らの姿を追いながら、取り組む中で転機が訪れたのは22年の10月。「かわいがってくれていた」という祖父が亡くなった。「それまでは正直、高校で野球をやめようと思っていたので。本気でプロを目指したいと。練習から意識も変えました」。ぐっと急成長して夢をつかんだ。

 初のキャンプはケガなく完走した。公称64キロと細身の体形も「順調に増えています。寮のカレーがおいしい」と69キロまで増量に成功した。大翔と書いて「はると」と読む。両親が込めた「大きく羽ばたいてほしい」の思いと天国から見守る祖父に応えるべく、鍛錬の日々を積んでいく。

 ◇藤原 大翔(ふじわら・はると)2005年(平17)12月26日生まれ、福岡県出身の18歳。小4で野球を始める。京築ボーイズから飯塚に進み2年春からベンチ入り。甲子園出場はなし。1メートル77、体重は公称から5キロ増えて69キロ。右投げ右打ち。

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