健大高崎・佐藤龍月が兄・志龍に届ける初勝利「やったぞ」 同校OBの兄は米ハーキマー大に進学

[ 2024年3月19日 19:31 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第3試合   高崎健康福祉大高崎4―0学法石川 ( 2024年3月19日    甲子園 )

弟が先発した1回戦を三塁側アルプス席で観戦した兄・志龍(撮影・柳内 遼平)
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 優勝候補に挙がる高崎健康福祉大高崎(群馬)が学法石川(福島)を4―0で下し、21年以来3年ぶりの春1勝を挙げた。2年生エースの最速146キロ左腕・佐藤龍月(りゅうが)が甲子園デビュー戦で7回2安打無失点。毎回の9奪三振と快投した。

 侍ジャパンU15日本代表に選出された中学時代の佐藤は複数の甲子園優勝校を含む50校以上の高校からオファーを受けた。同校へ進学を選択したのは、2学年上の三塁手・志龍とプレーするため。高校通算30本塁打の長打力と俊足を武器にする兄は今年、ニューヨーク州立ハーキマー大に進学する。三塁側アルプス席で観戦する兄に勝利を届けた佐藤は「やってやったぞという気持ち」と胸を張った。
 
 前日には兄から「人生で一番睡眠を大事にしろ」とラインでアドバイス。弟はいつもより1時間早くベッドに入り、万全の体調で初戦のマウンドに上がった。今年から海を渡り、ハーキマー大でのキャリアをスタートさせる志龍は「エースナンバーを背負って甲子園で投げてくれた。凄く自信を持っている感じがあった。自分も甲子園に出たかったという気持ちよりも、弟も頑張っているのでアメリカで頑張ろうという気持ちが湧いてきた」と喜んだ。

 将来はともにメジャーでのプレーを思い描く2人。まずは兄弟で追い続けた聖地初勝利を手中に収めた。(柳内 遼平)

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