【センバツ】阿南光・高橋徳監督 現校名初白星「誇らしい」完投の吉岡は「球数をもうちょっと減らせたら」

[ 2024年3月19日 12:04 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第1試合   阿南光11-4豊川 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<豊川・阿南光>9回、豊川・モイセエフを三振に仕留め、ガッツポーズをする阿南光・吉岡(撮影・平嶋 理子)
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 32年ぶりの出場となった阿南光(徳島)が東海王者の豊川(愛知)を破り、2回戦へ駒を進めた。

 最速146キロを誇る大会注目の好投手、吉岡暖(3年)が4失点も9回143球を投げ抜き完投勝利。打線は序盤に5点を奪うと、2点差に迫られた直後の9回に一挙6点で突き放した。

 同校の選抜出場は、再編統合前の新野が1992年に出場して以来32年ぶり2度目。統合による現校名となってからは初めて。高橋徳監督は「OBの方、たくさんの方々に応援していただいて皆で校歌を歌おうということで実践してきましたので、彼らが一生懸命プレーしてこういう結果になって、彼らが誇らしいです」と胸を張った。

 そして、完投した吉岡については「彼らしいピッチングができた。ヒットは打たれましたし、ニキータくん(モイセエフ)にもホームラン打たれましたが、1球1球がこれからの彼を形成していく1球だったと思います」と振り返り、「やっぱり終盤もつれますので、コンビネーションで抑えられるように力配分とか、もうちょっと打ち取れるように持っていけたらいいんですけど、どうしてもファウル、ファウルになって追い込んでしまうので、そういったところも彼の良さではあるんですけど、球数をもうちょっと減らせたらなと」と注文も忘れなかった。

 打線については1番・福嶋稟之介(3年)が2安打含む4出塁とリードオフマンとして働き「先頭打者の福嶋が積極的な出塁、攻撃をやってくれたので、その後チームが乗って行けた」と評価。「先頭打者が勢いを付けてくれたので、次の打者が気楽にいけたと思います」と続けた。

 全員が徳島出身という“地元軍団”の勝利に「今日も早朝集合して夜通しで来ていただいてるので、たくさん恩返ししようと、声をかけて、こういう形となって、恩返しは少しできたかなと。まだまだたくさんサポートいただいてますので、まず1勝できたことに慢心せず次の試合へ準備をしたい」と語った。 

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