【センバツ】注目の強打者、豊川・モイセエフ 見逃し三振も“規格外パワー”を聖地で披露 一邪飛が…

[ 2024年3月19日 09:27 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第1試合   豊川-阿南光 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<豊川・阿南光>初回、豊川・モイセエフは三振に倒れる(撮影・平嶋 理子)
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 大会屈指の強打者、豊川の中堅手、モイセエフ・ニキータ(3年)がいきなり“規格外”のパワーを見せた。

 初回2死の第1打席、2ボールからの3球目、外角高めの球に手を出すと、打球は高々と打ち上がり、一塁ファウルゾーンへ飛んだ。

 阿南光の一塁手・西村が捕球体勢に入ったが、あまりに高く上がった打球はなかなか落ちてこず、風はほとんど吹いてないにも関わらずキャッチすることができなかった。一邪飛と思われたがファウルとなり、2ボール1ストライクとなった。モイセエフはその後、見逃し三振に倒れたものの持ち前のパワーを聖地でも見せた。

 ただ、守備では初回無死一塁から、2番・西村の打球を目測を誤って後ろに逸らしてしまう“ミス”(記録は二塁打)で、初回の2失点につながってしまった。第2打席以降にバットで挽回したいところだ。

 両親がロシア出身だが、モイセエフは日本生まれで小学1年から野球を始めた。母国では野球になじみのなかった両親がルールから勉強して支えてくれた。身長1メートル80。高校入学時は体重66キロと細かった体も今では80キロ台まで大きくなった。

 ベンチプレスで120キロを挙げるパワーが武器。東海大会は打率・625をマーク。決勝では愛工大名電が外野4人態勢を敷いて警戒するほど華のある長距離砲だ。

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