【明豊】サヨナラ勝利を呼び込んだ寺本&野田の完封リレー 野田は昨夏の敗戦よぎり「絶対ゼロで抑える」

[ 2024年3月19日 15:30 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第2試合   明豊1×-0敦賀気比 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<明豊・敦賀気比>7回、寺本に代わり登板し抑えた明豊・野田(左)(撮影・平嶋 理子)
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 3年ぶり6度目の出場となった明豊(大分)が、劇的なサヨナラ勝ちで2回戦に駒を進めた。

 0-0の9回裏、2死一、二塁から4番・石田智能(3年)が振り抜いた痛烈な打球は二塁手を襲って右前へ抜け、二塁走者の木村留偉(3年)が生還。サヨナラのホームを踏み、歓喜の輪ができた。

 サヨナラを呼び込んだのは先発左腕・寺本悠真(2年)と、後を継いだ背番号1の野田皇志(3年)。両投手による好投で敦賀気比打線を無失点に封じ、勝利をもたらした。

 7回途中まで3安打無失点の寺本は「初めての甲子園で緊張したんですけど、初回を0点に抑えてからは2回からいつも通りのピッチングができたかなと思います」と笑顔。「3イニング目ぐらいから落ち着いて投げることができました」とうなずいた。

 7回2死二塁からマウンドにあがり、9回まで無失点に封じた野田は「マウンド上がった時に夏のことを少し思い出して、ここで抑えられなかったら一緒だと思って。絶対ゼロで抑える気持ちで立ちました」と昨夏の甲子園で延長10回に決勝打を浴びサヨナラ負けを喫した北海戦が脳裏をよぎったという。

 そして「あの夏を経験しているからこそ、今日も途中から行ってもプレッシャーに負けないというか、自分のピッチングができたので、これが夏を経験して良かったと思います」と胸を張った。

 また、1学年下の寺本の好投に「1個下で、初めて甲子園で投げてよく抑えてくれたなと思うので、自分も負けないというか、抑えないとダメだなと思って投げました」と刺激になったと感謝した。

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