楽天・涌井「戻ってこられた。ペイペイドームをかみ締めました」 36歳熟練の投球で復活の4勝目

[ 2022年9月8日 21:45 ]

パ・リーグ   楽天7─3ソフトバンク ( 2022年9月8日    ペイペイD )

<ソ・楽>楽天先発の涌井(撮影・中村 達也)
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 楽天の涌井秀章投手(36)が8日のソフトバンク戦に先発。右手中指に打球を受けて骨折した5月18日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、113日ぶりの復帰登板で、6回3安打2失点に抑えて4勝目を挙げた。チームは首位ソフトバンクとの3連戦勝ち越しに成功。歴史的な大混戦となっているパ。リーグで4位ながら、その差を2.5ゲーム差へと縮めた。

 ヒーローインタビューでは36歳のベテランらしく、冷静に受け答えた。「久しぶりだなと思って、このペイペイドームをかみしめてました。緊張とかはしなかったですけど、本当に戻ってこられて良かったなと今思います。初回、ホームランを打たれたんですけど、その後の次の1点を何とか守り切るつもりで、気持ちを切り替えて。最終的に6回で代わりましたけど、味方も守ってくれましたし、点数もいっぱいとってくれたので、投げてて楽しかったです」。約2カ月のリハビリを経て8月に2軍で実戦復帰。激しさを増す優勝争い、CS争いの中、1軍に戻ってきた。チームはこの試合前時点で首位から3・5ゲーム差の4位。西武時代から幾度もなく優勝争いを経験している18年目右腕らしく、先発の役割を果たした。

 初回1死一塁から柳田に外角高めに浮いた変化球を左翼席に運ばれたが、崩れることはなかった。2回、3回、4回と走者は出したが、最速148キロの直球を軸に追加点を許さない。徐々に直球と変化球の制球が定まり、5回、6回は3者凡退。86球で6回まで投げ切った。

 4位ながら、首位まで2.5ゲーム差しかない。涌井は故障こそあったが、4月9日の日本ハム戦から4連勝となった。「楽天はこの後、1敗もできないと思ってやっているので、本当に勝ち越して仙台に戻ることができた。また仙台で勝てるように、チーム一丸になっていくと思うので、また頑張っていきたい。3カ月ほど休みをいただいていたので、あと2回くらい投げると思うので、しっかり勝ちたいと思います」。静かな口調の中にも強い意思がこもった言葉だった。

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